道後温泉が令和最初の年末カウントダウンイベント開催。「火の鳥」のプロジェクションマッピングやパフォーマンスで大盛況。
令和最初の大晦日に、松山市・道後温泉の商店街や旅館が主催する年末カウントダウンイベントが開催された。地元の劇団や有志によるパフォーマンス、みかんやお菓子、おしるこのふるまい、そして多くのデジタルアートコンテンツを手掛けるネイキッドによるプロジェクションマッピングをカウントダウンと共に実施。まちを挙げての心からのおもてなしに道後温泉本館周辺は新年の到来を祝う人々であふれた。松山市では重要文化財、道後温泉本館は「火の鳥」をシンボルに、営業しながらの保存修理工事を行っていることをPRするため、「道後REBORNプロジェクト」を展開中。令和2年も新たなコンテンツを続々発信していく。
明治の改築から125年を経て、平成30年1月15日から令和6年度末の完成を目指して、重要文化財の公衆浴場としては全国で初めて、営業を続けながら保存修理工事を行っている松山市の道後温泉本館。松山市では現在、工事期間中にしかないプレミアムなコンテンツを発信する「道後REBORNプロジェクト」を展開中。誰もが知る道後温泉本館の看板がかかる西面には、火の鳥の日除け幕と灯籠が置かれ、「火の鳥、到来」を告げていることはすでにご存じの方も多いかもしれない。また、入り口となっている北面の「神の湯棟」には火の鳥オブジェが設置され、夜間には京都二条城での「FLOWERS BY NAKED」等、多くのデジタルアートコンテンツを手掛けるネイキッドによる、道後温泉本館プロジェクションマッピング「道後温泉×ネイキッド MESSAGE -火の鳥、到来-」の演出がなされている。本館の東側の大部分を覆う周囲約90m、高さ約20mの巨大な工事仮設物に「火の鳥」の世界を描き出した「道後温泉本館ラッピングアート」はその壮観さが話題を呼んでいる。また、道後REBORN公式サイトほかでは、「火の鳥」の新たな物語として手塚プロダクションが制作しているオリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」が公開され無料で視聴できるようになっている。「火の鳥」を道後温泉本館の「再生」のシンボルとしてかかげ、これまで次々に新たなコンテンツとメッセージを打ち出してきた「道後REBORNプロジェクト」も、開始から1年を迎える。
昼間の暖かさから一転、冷え込んだ令和元年の大晦日。道後温泉駅から道後温泉本館までをつなぐアーケードである道後商店街「道後ハイカラ通り」には、昨今新たにオープンする店舗も増えた。天井からは元旦を祝うための国旗が、また通りの左右にはアニメのキャラクターをあしらったのぼりが新たに掲げられている。商店街の店舗はそれぞれにお土産物を求める人々で賑わっており、中には道後REBORNのシンボル「火の鳥」のオリジナルグッズを並べた店舗もあり、目を引く。駅から奥に向かい突き当りにあるコンビニを左に曲がると、オープンから2年を迎え様々なイベントを開催中の道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」(あすかのゆ)。右に曲がると、有名な看板が掲げられた道後温泉本館の西面が見えてくる。夜が更けるにつれ、人々が本館周辺に集まり出し、午後22時半にはすでに立錐の余地がないほどの人だかりとなっていた。
23時を回ると、ますます人は増えた。道後温泉本館周辺では、はっぴ姿の商店街や旅館のスタッフにより、みかんや、お菓子のふるまいが始まった。さらに、地元の有志による「おやじダンサーズ」や、松山市の隣、東温市にある地域拠点型劇場「坊っちゃん劇場」によるパフォーマンスが行われ、寒空の下にも関わらず、観客の声援にも熱がこもる。令和元年も残すところ10分。イベントを主催するスタッフも登壇し、大声で新年に向け観衆をあおっていく。ついに10秒前、集まった全員でカウントダウンが開始。午前0時、道後温泉本館の北側にあたる「神の湯棟」の上部の塔屋部分である「振鷺閣」(しんろかく)で、明治27年から道後温泉に時を告げて来た「刻太鼓」(ときだいこ)が打ち鳴らされ、新春を祝う歓声が道後温泉本館周辺に響き渡った。「刻太鼓」は毎日欠かさず午前6時、正午、夕方6時の一日3回、打ち鳴らされている。環境庁「残したい日本の音風景100選」に選ばれていている。
その後、道後温泉本館北面は、ネイキッドによるプロジェクションマッピングの幻想的な世界に彩られた。現在公開中のオリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」プロローグ「大国主と少彦名」、第1話「聖徳太子、来浴」と連動したストーリーで、道後温泉で語り継がれる神話時代と飛鳥時代の伝説をベースに、デジタルアートの幻想的な世界を描き出している。約4分の演出が終わると、「DOGO REBORN A HAPPY NEW YEAR 2020」とのメッセージが表示され、あたりは拍手に包まれた。
カウントダウンイベントの最後には、飛鳥乃湯泉でのおしるこのふるまいが行われ、午前1時過ぎまで、大勢の人で道後温泉は熱気に包まれていた。イベントの動員数は3,500人(主催者発表)にのぼり、平成30年元旦の同様のイベントを上回った。保存修理工事期間に入るまでは、観光客の大幅な落ち込みも心配されていたことをすっかり忘れさせるような賑わいで、道後温泉・道後温泉本館は華やかに令和2年を迎えた。
令和2年、 2020年も道後REBORNプロジェクトでは様々な情報発信が予定されている。 すでに発表されている通り、2月1日には、オリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」の第2話、「子規と漱石」が公開予定となっている。プロローグ、第1話に続き、明治時代の正岡子規と夏目漱石の友情、そして明治27年の道後温泉本館の明治の改築を成し遂げた伊佐庭如矢(いさにわゆきや)道後湯之町初代町長と、棟梁を務めた坂本又八郎の絆を描いた物語となる。
この冬、是非直接道後温泉に足を運んでいただき、活気ある商店街や旅館で温泉旅情を満喫してみてはいかがだろうか。
□道後REBORN公式サイト
オリジナルアニメーション「火の鳥”道後温泉編”」公開中!!
https://dogoreborn.info/
□道後温泉公式サイト
https://dogo.jp
「火の鳥」 (C) TEZUKA PRODUCTIONS
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