放送中のTVアニメ『私を喰べたい、ひとでなし』音楽連載企画 第7回!総監督・葛谷直行、シリーズ構成/脚本・広田光毅の対談インタビューが公開! 

2025/11/14

現在、放送中のTVアニメ『私を喰べたい、ひとでなし』。その魅力に迫るべく、本作の制作関係者たちによるインタビュー連載企画「私が聴きたい、うらばなし」!第7回は、総監督・葛谷直行、シリーズ構成/脚本・広田光毅に本編制作時のエピソードを語ってもらった。

 

――お二人が『私を喰べたい、ひとでなし』と出逢われた際の第一印象をお教えください。

 

葛谷 僕はスタジオリングスの高木(秀仁)さんからお話をいただいたのですが、最初に読んだときにはアニメ化が難しい作品だと感じたんです。というのも、原作マンガが持つ雰囲気を映像に翻訳するイメージが掴みづらくて……。どうしたら良いアニメになるのか、最初は上手く想像ができなかったんですよね。でも、総監督としてこの作品を進めるのであれば、シリーズ構成は広田さんしかいない、ということだけはすぐに思いついて(笑)。

 

広田 そうして僕が呼ばれたんです。葛谷さんとは何作かご一緒しているんですが、同世代であることもあって話がスムーズに進むんですね。そこも理由の一つだったのかなとは思いますけど……(笑)。僕が『わたたべ』に対して抱いた第一印象は、心理面や設定といった様々な情報が、決して多弁ではないキャラクターたちであるのに、すっと理解できる。決してセリフが多いわけではないのに、自然に情報が流れ込んでくるという、不思議な感覚がありましたね。ジャンルとしては百合の要素も含むということですが、あまり意識しすぎず、個人的には女子高生たちの日常に各々の過去のドラマが交叉する群像劇にホラー要素が絡む作品として読んでいた気がします。

 

――そんなお二人がストーリーラインを決められる際、どういった点を軸に打ち合わせを重ねられていったのでしょうか。

 

広田 苗川(采)先生が原作マンガで表現されている行間にある心情を、どのように映像として浮かび上がらせるか、ですね。たとえば通行人がいたとして、「通行人で賑わう通り」という一文でト書きで済ませてしまうことが多いのですが、そこでどんな音が聞こえてくるのか、というところまでをコマから読み取ってト書きに起こしていかなければ『わたたべ』の魅力が伝わらないだろうと。葛谷さんもそういった空気感をどう表現していくべきか、特に苦慮されていた印象があります。

 

葛谷 苗川先生にはありがたいことにかなりの頻度で打ち合わせに参加していただいていたので、逐一確認しながら進めていきました。個人的には、第1話の絵コンテを担当したときにも、どうしたら原作の空気感を十二分に醸し出せるのか、とても悩んで……。どういう音が鳴っているのか、比名子と汐莉が話している掛け合いの間はどんな感じなのか。ロケハン時に撮影した愛媛の写真を参考にしながら、その空気感を映像に落とし込めるよう、注意して作業をしていましたね。そもそも広田さんの脚本は、いつも原作の雰囲気を汲んだ素晴らしいものになっているんですよ。なので、『わたたべ』に関してもシリーズ構成の流れについては何も異論はなかったです。今回も構成については自然と決まっていきましたよね?

 

広田 そうですね。原作もののシリーズ構成をやらせていただく際には、まず原作者さんと作品を愛するファンの方がいることを念頭に置いています。話数と放送尺の問題はありますが、原作へのリスペクトがなければいい作品を生み出すことはできません。なので、まず原作を読み込んだ上で、自分の中に作品を落とし込んでいくことが第一なんですよね。『わたたべ』もその姿勢で制作に臨んでいました。とはいえ、ここまで情景を読み込まないといけない作品は『わたたべ』が初めてなのでとても大変でしたけど……。

 

――しかも、原作マンガ1巻あたり2〜3話ペースで進んでいきますものね。

 

広田 まず、比名子と汐莉、美胡の関係性がある程度着地するところまでは描くことを前提に構成すると、ここまでになるのかな……という部分を目指して、シリーズ構成を決めていきました。実は、最初の時点では全何話になるのか定まっていなかったので、相談交じりのスタートでしたけどね。最終的な話数が決まってからは、その各エピソードでの引きを意識しつつ考えつつ、どう緩急をつけていくのかを意識して考えながらシリーズ構成を決めていきました。視聴者には比名子に寄り添ってもらいつつ、汐莉と美胡のことも理解してもらえる分かるような構成にしたかったので、その観点に基づきながら各エピソードで強く意識する描く要素を決めています。

 

――なるほど……。その上で、葛谷総監督が『わたたべ』の作業をされる上で特に意識したことをお伺いしたいです。

 

葛谷 色の表現です。空気感を醸し出すために必要なものとして、僕は色があると考えていて。たとえば比名子の心の奥底にある想いを表現するためには、海をはじめとした背景の色がどうなっているのかも重要な要素になっていきます。なので、美術監督さんや撮影さんと綿密に打ち合わせしながら、どう色の表現を詰めていくのか話し合っていきました。あとは、いわゆる「アクション表現」の排除ですね。美胡ちゃんが妖狐になったエピソードなど、本作では度々アクションシーンもありますが、基本的にはアクションが中心のアニメで多用されるブラー表現やPAN表現は避けるようにしています。『わたたべ』にはそういった演出が馴染みませんからね。

 

――さて、ここまでに放送された第7話までのエピソードで、お二人が特に印象深いのはどのお話ですか?

 

広田 第4話のラストから始まる一連の美胡にまつわるエピソードですね。美胡があやかしであることは予想していた方も多いと思うのですが、そこから先の展開は僕自身原作マンガを読んだとき驚かされていました。バトルあり、おどろおどろしさあり、三人のわちゃわちゃとした会話あり、という『わたたべ』の魅力が詰まったパートですよね。あのエピソードのシナリオを書いているときは、かなり力が入りました。

 

葛谷 僕は自分が絵コンテを担当した第1話ですかね。第1話はテレビシリーズの映像がどうなるのか、ベースとなるエピソードです。ということもあって、どうしたら『わたたべ』が持つ雰囲気を再現できるのか、かなり苦慮しながら制作をしていました。コンテを脱稿したあと、演出は別の方にお願いしていたのですが、PVのラッシュを観た後にもっとこうした方がいい、と感じた部分があったので、実はその後撮影監督と修正をしていて……。そうして最後まで粘ったので、満足のいく出来になっています。

 

――ちなみに、この対談はポニーキャニオンさんのニュースサイトでの掲載となります。ですので、お二人には『わたたべ』の音楽についても印象を伺いたいのですが……。

 

葛谷 『わたたべ』の劇伴は、静かな音楽の裏でいろんな感情が動いているような曲になっていますよね。そういう曲になるといいなと思っていたので、イメージ通りでとても嬉しいです。

 

広田 個人的には映画を観ているような、「この世界観にピッタリだ!」という印象を感じました。あと、印象深いのはエンディング主題歌の「リリイ」。聴き終わってようやくタイトルの意味に気付いたんですけど、本当に『わたたべ』のエンディングを飾るに相応しい楽曲になっていますよね。オープニングも素晴らしく、世界観をさらに鮮明に彩っていると思います。

 

――ここまでお話を伺ってきた『わたたべ』も遂に折り返しとなりました。

 

広田 『わたたべ』は第8話から新たな展開が始まります。三人の関係性も大きく変わっていくので、ぜひその動向に注目いただけましたら!

 

葛谷 キャラクターたちの関わり合いかたが見どころです! また、スタジオリングスの各スタッフが本当に頑張って『わたたべ』を制作していますので、画にもぜひ注目いただければと思います。今後も『わたたべ』をよろしくお願いいたします!

 

取材・執筆:太田祥暉

 


 

作品情報

 

電撃マオウにて大好評連載中!

少女と妖怪の出会いを美しくも切なく描いた原作・苗川 采による「私を喰べたい、ひとでなし」が2025年10月2日よりTVアニメ好評放送中!!

 

—ON AIR—

2025年10月2日より好評放送中!

AT-X:毎週木曜22:30〜

リピート放送 毎週月曜10:30〜/毎週水曜16:30〜

TOKYO MX:毎週木曜23:30〜

サンテレビ:毎週木曜24:00〜

B S 日テレ:毎週木曜25:00〜

愛媛朝日テレビ:毎週金曜25:50〜

 

—STREAMING—

ABEMA・dアニメストアにて毎週木曜23:30〜地上波同時・最速配信中!

Prime Videoほか その他サイトにて毎週火曜23:30〜配信中!

※詳細は各サイトをご確認ください

※放送・配信日時は予告なく変更となる場合がございます

 

—INTRODUCTION—

「私は君を喰べに来ました。」

突如現れた人魚の少女・汐莉は海辺の街に独り暮らす比名子の手を取り、優しく語りかける。

比名子の持つ血肉は、特別に美味しいという。

それは数多の妖怪を惹きつけるほどに…。

汐莉は、成熟し、最高の状態を迎えるまで比名子を守り”いずれ自分が喰べる”と約束する。

比名子の胸には「このひとなら私の願いを叶えられるかもしれない」という

切なる想いが浮かび—。

 

—CAST—

八百歳比名子:上田麗奈

近江汐莉:石川由依

社 美胡:ファイルーズあい

 

—STAFF—

原作:「私を喰べたい、ひとでなし」苗川 采(KADOKAWA「電撃マオウ」連載)

総監督:葛谷直行

監督:鈴木裕輔

シリーズ構成/脚本:広田光毅

キャラクターデザイン:郁山 想

色彩設計:水野多恵子

美術監督:工藤義隆

撮影監督:武原健二

3DCG:志田じしろ

編集:瀧川三智

音響監督:納谷僚介

音響効果:斎藤みち代

音楽:井内啓二

アニメーションプロデューサー:高木秀仁

プロデュース:インフィニット

アニメーション制作:スタジオリングス

 

—MUSIC—

<Streaming & Download>

オープニング主題歌:吉乃「贄-nie-」

作詞・作曲:ユリイ・カノン 

編曲:ユリイ・カノン / Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)

Streaming & Download :https://lnk.to/yoshino_nie

Music Video:https://youtu.be/Yk6szHbYQl4?si=wjged4zQOR4QQveu

 

エンディング主題歌:八百歳比名子(CV:上田麗奈)「リリィ」

作詞・作曲:北澤ゆうほ 

編曲:佐藤厚仁

Streaming & Download :https://lnk.to/watatabe_hinako

Music Video:https://youtu.be/NUH5CN0G0Lg?si=wmOJ66uaSYRCmd0-

 

第4話エンディング主題歌:社 美胡(CV:ファイルーズあい)「太陽、なってあげよっか?♡」

作詞:安藤紗々 / 苗川 采 

作曲・編曲:神田ジョン

Streaming & Download :https://lnk.to/watatabe_miko

Music Video:https://youtu.be/fqtcbzj8bbc 

 

<CD>

2025年12月24日(水)発売

TVアニメ「私を喰べたい、ひとでなし」オリジナル・サウンドトラック

3,850円(税込) / PCCG-02473

ご予約/ご購入はコチラ:https://lnk.to/pccg-02473

 

—COMIC—

「電撃マオウ」にて大好評連載中!

「私を喰べたい、ひとでなし」コミックス第1〜11巻大好評発売中!

カドコミWEB(旧コミックウォーカー)掲載中!

https://comic-walker.com/detail/KC_003258_S?episodeType=first

 

—HP/X—

アニメ公式HP:https://wata-tabe.com

アニメ公式X:https://x.com/wttb_tv/ @wttb_tv

アニメ公式TikTok:https://www.tiktok.com/@wttb_tv

 

©2024 苗川 采/KADOKAWA/わたたべ製作委員会

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