世田谷区が「世田谷地域」で1年間のロケ敢行。まちと、そこに住む人々の息吹を伝えるドキュメンタリーが完成。

2019/6/3

地域プロモーション

タイトルは「世田谷地域記録映像」春夏秋冬 FOUR SEASONS ～SETAGAYA DISTRICT～

世田谷区内に5つある総合支所のうちの世田谷総合支所が「世田谷地域」における文化的な営み、街角の風景、地域活動の様子を収録したドキュメンタリーを制作。題して「世田谷地域記録映像」春夏秋冬 FOUR SEASONS ～SETAGAYA DISTRICT～世田谷の今をリアルに捉えた映像となっている。

東京23区で最も人口が多く、その8割が住み続けたいと思うまち、世田谷区は、地域行政の推進のため５つの地域に分けられている。そのひとつである世田谷地域を担当する世田谷総合支所では、いよいよオリパラを来年に控え ”50年後に遺したい世田谷の記録”をコンセプトに、「平成」から「令和」へと改元を迎える直前のまちの記録映像を制作。プロデュースをエンタメ企業としては異例の地方創生専門の部署を持つポニーキャニオン。映像制作に同区にスタジオを構える映画制作会社ブースタープロジェクトを起用。映画監督と映画カメラマンが平成最後となった一年通して、そこに暮らす人びとの営み、瀟洒なまち並みや、賑やかな商店街、劇場など文化施設や都市型農業が共存する特徴的なまちを４Kクオリティで丹念に記録。映像は春夏秋冬の4章に分けられ、四季折々のまちの息吹を伝えるものとなった。

区の花であり、古くから同地に伝説の残る「さぎ草」をシンボルに、子どもから高齢者まで、いきいきと暮らしを営む人々の笑顔がつまった、記録映画的ドキュメンタリー映像は、まるで50年後にあてたタイムカプセル。もちろん同区や同地域以外の人々にも、眺めているだけでどこか癒されるような映像作品となっている。世田谷区では、 6月1日にこの映像を区のYouTube公式チャンネルで公開。また映像の企画・プロデュースを行った株式会社ポニーキャニオンのYouTube公式チャンネルでも動画が公開された。

映像は、まちの様々な場所で桜が咲き誇り、人々が春の訪れを喜び合っているシーンから始まる。中でも大勢の人が集まる世田谷公園に隣接する、陸上自衛隊三宿駐屯地では、一年にこの季節だけ一般の方々も敷地内の桜を楽しむことが出来る「桜の通り抜け」の貴重な実景も収められている。大都市と都市型農業が隣接している世田谷区・世田谷地域ならではの風景としては、都心では数少ない農産物の直売所も人気だ。小学校では、今を去ること400年前から伝わる、常盤（ときわ）姫にまつわる「さぎ草伝説」を語り継ぎ、毎年冬に5年生がその球根を植え、大切に育てている。

夏、さぎ草が可憐な花をつける頃、「せたがやホタル祭りとサギ草市」が行われ、彦根藩世田谷領の代官を世襲した大場家の邸宅で、東京都指定史跡、一部が重要文化財である世田谷代官屋敷前は大勢の人で賑わう。異例の猛暑の中、池尻稲荷神社や駒繋神社、稲荷森（とうかもり）稲荷神社では同日に盆踊りが行われ、また、区民が力を合わせて行うせたがやふるさと区民まつりなど、地域の人々が手を取り合ってまちを守り、伝えて行く様が次々に描かれる。

秋には、世田谷八幡宮で行われる奉納相撲、世田谷公園や世田谷ものづくり学校で開かれ、毎年５万人が来場する世田谷パン祭りなどの大型イベントから、柿もぎ体験など地域に密着した催しの映像まで丁寧に収録されている。

冬、茶沢通りなど三軒茶屋のまちなかをコースにして行われる太子堂こどもマラソン大会や、新春五色百人一首大会など子どもたちがはつらつと地域の催しに参加している姿も描かれている。 50年後、現代の小学生は60歳前後となるが、その時、この映像をどのような気持ちで眺めるだろう。またその時、社会や、風俗はどのように変化しているだろう。そんなことを想像しながら、視聴するのも大変楽しいものとなるだろう。

昭和から、平成へ。そして今、令和へ。時代は、たゆまぬ人々の営みが作り上げるものに他ならない。このドキュメンタリーは、世界を代表する都市のひとつ東京の一角にあり、自然と住環境にも恵まれた世田谷区・世田谷地域の人々の、とある１年の営みの記録であり、私たち日本人が大切に守り伝えるべき、時代の記憶となっている。