萬古焼の真髄「喜寿記念 萬古・鼓窯 三代 加賀瑞山 作陶展」日本橋三越本店にて開催

2021/3/22

赤絵山水文盛盞瓶

300年の歴史を誇る桑名萬古を継承し、三重県指定無形文化財保持者として活躍する三代 加賀瑞山氏の個展「喜寿記念 萬古・鼓窯 三代 加賀瑞山 作陶展」が、3月31日から4月5日まで日本橋三越本店で開催される。

 

江戸時代中期に沼波(ぬなみ)弄山(ろうざん)が創始した萬古焼 (古萬古) は、京焼の技法に倣って、茶碗の写し物から始まり、やがて華麗な色絵と異国趣味を特徴とする陶器として好評を博した。弄山の没後に一時途絶えた萬古焼が、桑名の田町に生まれた森有節が再興し (再興萬古) 、明治時代には四日市などへと広がり、急須や土鍋の生産は三重県を代表する産業にまで成長を遂げた。量産を可能にした四日市と一線を画した桑名の萬古焼は、茶陶や工芸品としての萬古焼が持つ本来のあり方を追求し、佐藤久米造、松岡鉄次郎、森翠峰、加賀月華、初代 加賀瑞山などの陶芸家が活躍した。

 

赤絵水指
絵唐津茶盌

三代 加賀瑞山氏は、昭和38年に県立桑名高等学校を卒業後、祖父の初代 瑞山に陶芸を学び、桑名の萬古焼の伝統を受け継ぐ数少ない陶芸家の一人。三重県指定無形文化財萬古焼 (赤絵) の技術保持者に認定されてから2021年で20周年を迎え、今なお精力的に作陶を続けている。赤絵をはじめ、青磁、交趾(こうち)などの写し物に及ぶ京焼の遺風を範とした古萬古の伝統技法をもとに創作活動を行い、茶陶を中心に卓越した陶技を示す優品を生みだしている。

 

養老山地の麓に築いた登り窯

今回の個展では、三代 加賀瑞山氏が喜寿を迎えることを記念し、これまでの仕事を振り返りながら、茶盌・水指・花入・香合などの茶陶を中心とした新たなる一歩を踏み出す新作約70点を一堂に展観する。是非ご高覧頂きたい。

 

*掲載画像は、出展作品とは異なります。

 

「喜寿記念 萬古・鼓窯 三代 加賀瑞山 作陶展」 開催概要

開催期間: 2021年3月31日(水)〜4月5日(月)

場所: 日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊

(住所 / 東京都中央区日本橋室町1-4-1)

開廊時間: 10 : 00〜19 : 00(最終日は17時閉廊)

入館料:  無料

 

三代 加賀瑞山氏 メッセージ

今年、喜寿と文化財認定20周年を迎えます。今も1年で500点ほど製作し、世に出せるのは一割程度しかない。次の世代も出て来ていますが、現役にこだわりもうちょっともうちょっとという気持ちで作り続けています。おそらく死ぬまで作り続けるのでしょう。陶芸家の本懐は、ロクロを引きながら死ぬこと、ゴールはありません。コロナ禍で、一日一日の変化が本当に美しいことを「今」知りつつあります。こんな時代だからこそ、萬古焼をゆっくりとご覧いただきたいと思っています。

 

略歴

昭和19年 三重県桑名市に生まれる 本名・加賀修

昭和38年 祖父・初代瑞山に薫陶を受ける

昭和57年 初代瑞山没

昭和59年 三代瑞山を襲名

昭和62年 桑名市無形文化財の認定を受ける

平成2年 桑名市博物館にて展覧会開催

平成3年 大丸(下関)にて個展開催

平成4年 近鉄(東京)にて個展開催

平成5年 そごう(広島)にて個展開催

平成7年 松坂屋名古屋店にて個展開催(以後、7回)

平成8年 大丸(下関)にて個展開催

平成10年 岩田屋(福岡)にて個展開催

平成12年 日本橋三越本店にて個展開催(以後、6回)

平成13年 三重県指定無形文化財の認定を受ける

平成14年 桑名市博物館にて展覧会開催

平成27年 瑞山窯百周年記念茶会を開催中(現在まで21回開催)

令和3年 日本橋三越本店にて個展開催(8回目)

 

三重県桑名市東京PR事務局を運営する㈱ポニーキャニオンは、小説家  柏井壽氏、ラッパーMummy-D氏、文筆家  白洲信哉氏を「魅力みつけびと」に起用し、3年間にわたり桑名市のPR事業を展開しています。

桑名で長きに渡って受け継がれているさまざまなコンテンツが持つ魅力を、エンターテイメントを通して幅広い世代へと伝えてきます。

 

<三代 加賀瑞山氏登場桑名市PR動画>

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