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「アンフェア」シリーズ10年を振り返る!稲田秀樹プロデューサーインタビュー

スタンダード・エディション

連続ドラマからスタートし、10年にわたってスペシャルドラマ・映画と続いてきた篠原涼子主演の「アンフェア」シリーズ。その完結編「アンフェア the end」がついにこの3月2日にブルーレイとDVDでリリースされ、正に”the end”を迎えた。

 

今回、この「アンフェア」シリーズをドラマ版の立ち上げからプロデューサーとして手掛け、大成功へと導いた稲田秀樹氏に話を伺ってみた。
シリーズの誕生秘話にも触れながら、稲田氏は「こんなに続くとは思っていなかった」と10年間におよぶモンスターシリーズの全体を振り返った。

 


 

──このシリーズには、いつから関わっていますか?

2006年1月のドラマの立ち上げから関わっておりまして、「アンフェア the end」まで10年の長丁場になりました。すべてに関わった人間は僕と、当時は脚本で映画では監督もして頂いた佐藤さんに、音楽の住友さん、主演の篠原さんとレギュラー陣の役者さんのほか数人しかいません。長い年月を掛けて一個のシリーズに関われるチャンスなんてなかなかないことなので、とても幸せなことだなって思っています。本当にアンフェア漬けの10年間でした。

 

──連続ドラマは、どのようにスタートしたのでしょう?

篠原さんを迎えて新たなドラマを作ろうという話がまずありました。最初は人情喜劇みたいな企画案も出ていたんですが、篠原さんサイドから気になっている原作があるということで、紹介されたのが秦先生のミステリー『推理小説』でした。読んでみると、確かに破天荒かつクールな女性刑事像が面白い。ただ、当時の篠原さんは親しみやすい等身大の女性のイメージが強かったので意外ではありました。でも、せっかくならご本人が考えている以上にとことん逆に振り切ってみようかなと・・・。こうして雪平=篠原プロジェクトがスタートしました。

 

──結果的に10年間も続く、モンスターシリーズに化けました。

自分が一番驚いてます。当初は、この面白い原作をどう料理すべきかというところから考え始めました。その良さを過不足なく描くとすれば、ボリューム感的には3話か4話分が適当でした。ならば、それにアレコレつけ加えて全11話分にふくらませるのか? もしくは主人公のキャラクターだけをいただいて毎回一話完結の事件を作って進めてゆき、最後のクライマックスに原作を持ってこようかとか、いろいろと検討しました。当時は一話完結スタイルのドラマが主流だったのですが、結果、連続性の強い翌週が待ち遠しくなるようなドラマにしようという結論に至りました。この時代に逆行するようなチャレンジ精神が良かったのかもしれません。

 

IMG_8876──連続ドラマの撮影中に、映画化への期待感は生まれていましたか?

ドラマが終盤に迫っていく中で、世間的に話題になっていることは肌で感じていました。そういうムードは当然、出演者やスタッフにも伝わりますからね、だんだん気分が盛り上がってきて(笑)。続編やっちゃおうよとか、いっそ映画化もいけるとか、篠原さんを含め、現場からの声も高まっていました。だから、最終回は僕もちょっと色気が出ちゃいまして、ヘンな終わり方をしているんですよ。すぐに続きが作れそうな・・・。いま観てもひどい終わり方だなあと思いますけどね(笑)。でも、あの「不完全終止」な結末の感じは今ではアンフェアの真骨頂にもなってますし、結果からみれば、含みがあるエンディングにして正解だったんです。

 

──ファンの中では、さまざまな遊び心いっぱいの仕掛けも人気でした。

有名な雪平のセリフに「馬鹿か、お前は!」というものがありますが、これを雪平が言った相手が、いつも黒幕なんですよね。瑛太さんしかり山田(孝之)さんしかり、今回もしかり、です。そういう暗黙のルールというか、さりげなく「ネタばらし」してしまう大胆な手法はドラマ当時からネットなどで話題になっていました。わかる人にはその時点で答えがわかっちゃう。めちゃめちゃフェアなサービス精神です(笑)。でも、そういう自分で情報を見つけ出す楽しみってありますよね。で、それが定着すると、次はその裏の裏をかくみたいな・・・いろんな仕掛けを盛り込むのは本当に楽しかったです。そんな作り手の真面目な遊び心も、ここまで続いた理由かもしれないですね。

 

──アンフェアな10年間を振り返って―

シリーズがここまで長らえた理由は作品の内容の力もあるかと思うんですけど、それ以上に僕は出演者の方々、篠原さんを筆頭に阿部さん、加藤さん、寺島さんというレギュラー陣や、ドラマシリーズから出演して頂いた他の俳優さんたちの力が大きいと感じています。いまやAKBの向井地美音ちゃんも含めて、10年を経てみなさんのステータスがどんどんと上がっている。それがシリーズが古臭くならない一番の理由だったと思います。時が経つほどにむしろ商品価値が上がって、豪華なゲストの方々にも出て頂きやすい幸運なサイクルができ上がっていったように思います。

 

──ハードボイルドな世界観が受け入れられた理由については、どう分析しますか?

当初から篠原さんの周りを「いい男」たちがダァーっと取り囲んでいるイメージがありました。決して派手じゃないけど、渋くていい男たちがかもし出す男臭い世界観。それと篠原さんのバランスが良かったんだと思います。そのイメージを最初から最後まで守り続けていくことはできましたね。内輪では、アンフェアは男祭り、つまりマンフェアだなんてことも言われてました(笑)。

それに、表向きにはすごくスタイリッシュで、日本では珍しいハードボイルドな演出にしてるんですけど、意外やストーリーの根底は、ひとりの弱い女性が強くて大きな権力に立ち向かっていくという、日本人好みの判官びいきな設定というか、浪花節的な内容なんです。どんな困難にも負けずに立ち向かってゆく!みたいな。外側を包むドライなパッケージ感と、その中にあるウェットな心情のドラマとのアンバランスさが面白かったのかなと思いますね。

 

──ファンの惜しむ声が後を絶たないですが、これで本当にthe endでしょうか?

the endと言ってしまったんで、潔く辞めます(笑)。今回の最終作はもっとも制作に苦労しました。というのも、最後ということで関係者全員の気持ちが前のめりだったんです。最後を締めくくるのであれば、ちゃんとやり切りたいと。だから、それぞれの想いが強過ぎて、ひとつにまとめあげるのが大変に難しい作業でした。最後は舞台裏までがアンフェア。もうこれを繰り返す気力、体力、覚悟はございません(笑)。全部、出し尽くしたと思います。確実にひとつの到達点には行きついた実感もありますし、アンフェアは本当に”the end”です。

 

 

■リリース情報
「アンフェア the end」
2016年3月2日発売 ※レンタル同時リリース
●ブルーレイ スペシャル・エディション (2枚組)
PCXC-50118 ¥7,600+税
●DVD スペシャル・エディション (2枚組)
PCBC-52484 ¥5,700+税
UF3_DVD_3D

●ブルーレイ スタンダード・エディション
PCXC-50119 ¥4,700+税
●DVD スタンダード・エディション
PCBC-52485 ¥3,800+税

 

■関連サイト
「アンフェア the end」公式サイト
http://unfair-the-end.jp/index.html

 

発売元:フジテレビジョン 販売元:ポニーキャニオン
(C) 2015 関西テレビ放送/フジテレビジョン/ジャパン・ミュージックエンターテインメント/東宝/共同テレビジョン

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