「ゴルフで見つける、私の”特別”」TVアニメ『空色ユーティリティ』放送中!青羽美波役・高木美佑と片桐(Hakubi)によるキャラクターソング対談インタビューが公開!
TVアニメ「空色ユーティリティ」音楽対談 第3回 高木美佑 × 片桐(Hakubi)
TVアニメ『空色ユーティリティ』の音楽に迫るインタビュー連載、第3回は主人公・青羽美波のキャラクターソング「My treasure!」をフィーチャー。美波役の高木美佑と楽曲を手がけたHakubiの片桐に話を聞いた。スペシャルな特別を探していた美波がゴルフと、そして仲間たちと出会ったことで開かれた世界を片桐はどう描いていったのか、そして高木はそれをどう受け止め、歌ったのか。
ーー高木さんは2021年にTVシリーズに先駆けて放送された短編アニメからの出演となりますが、TVアニメ『空色ユーティリティ』の第一印象はいかがでしたか?
高木美佑 ゴルフを題材にした作品ということを先に伺っていて、スポ根とか硬派な感じなのかな?って思っていたら、女の子たちの日常を描いた青春ものだったというのがすごく新鮮でした。
ーー片桐さんは美波のキャラクターソングを書くにあたって作品に触れた印象はいかがでしたか?
片桐 私もゴルフというと硬派で遠い存在というイメージがあったんですが、『空色ユーティリティ』を通じて、気づいたらゴルフが身近になっていたというか。愛らしいキャラクターたちの日常が描かれつつも、ときにハッとさせるような、「私にもこういうことあったな」と思い出させてくれるような瞬間もあって。気がついたら楽しく見ていました。ゴルフが身近になり、仲間の大切さにも気づく、そんな青春の物語だと思います。
ーーそのなかで主人公となる青羽美波についてお伺いします。まず高木さんは演じるにあたってどんな印象を持ちましたか?
高木 運動が苦手な普通の高校生と聞いて、ちょっと内気な子なのかと思いきや、蓋を開けてみたら天真爛漫で元気いっぱいな子でした。学校でもそれなりに楽しく過ごしてはいるけど、何かがもの足りないと感じていた思春期の子、みたいな。今回のTVシリーズでは短編のときよりも表情豊かになっていて、私も新しい世界にワクワクしながら思いっきり楽しもうという姿勢で演じました。
ーーそんな美波のキャラクターソングを片桐さんが手がけるわけですね。ちなみに片桐さんはこうしたキャラクターに楽曲を提供するのは初めてですか?
片桐 初めてです。元々アニメが大好きで、キャラクターソングもすごく好きなんですよね。作品に寄り添っていて、まるでキャラクターが喋ってるように歌っていたり、歌詞もメロディも、歌声もすべてが、キャラクターソングってこれだよな!みたいなものが自分のなかではあって。なのでお話をいただいた段階でこういうのを書きたいというものはありました。
ーーキャラソンを書くことを想定しながら制作に臨めたわけですね。
片桐 Hakubiをやっているときは、自分が思っていることを伝えているんですが、今回は「美波を書けるように」ということをすごく意識して制作に臨みました。
ーーそのなかで楽曲の中心となる美波についてはどう感じましたか?
片桐 高木さんがおっしゃられたことを私も思っていて。まっすぐで天真爛漫ですごく表情豊かな女の子。何かしたいけど、その何かが見つからない毎日を送っている、みたいな。それっていろんな人が抱えているあるあるだと思うんですよね。でもそこから何かを見つけて好きになることや一生懸命になれることを見つけるのは難しいことだと思っていて。美波はそこに真正面から向き合って進んでいけるパワーがある、推進力がある女の子なんです。それこそゴルフという難しいスポーツにチャレンジするのもそうで、ゴルフと出会って「これだ!」という心を持ってる、そんな強い女の子だと感じました。
ーーそうした分析をしていくことで、曲作りはスムーズに入ることができましたか?
片桐 とにかくワクワクしていましたね。Hakubiでは書けなかった世界でもあるので。自分が書くなら、キャラクターソングはそのキャラクターが喋っていてほしいみたいな気持ちもあり、いちファン目線という感覚で取り組めました。
ーー語尾に”!”が多いのも美波らしい印象がありますよね。また歌詞のモチーフに美波の趣味であるゲームを使っているのもあらかじめ考えていたことですか?
片桐 そうですね。お話をいただいたときにスタッフさんと打ち合わせさせていただいて、美波ってどんな子なんだろう?から始まり、やっぱりゲームかな?と。美波って、すべてをゲームに置き換えることがあるじゃないですか。自分も時々、(目の前のペットボトルを取って)「これは回復薬だ!」とか言って飲むことがあるんですけど(笑)、美波はそれが日常の会話でもいっぱい出てくるし、自分の頭の中にゲームの世界が広がっている。彼女は、思っていることを全てゲームに置き換えているんだろうなというところから作詞が始まりました。
ーーまさに美波のメンタリティがそのまま歌詞になっているわけですね。高木さんから見て、そんな片桐さんの歌詞はいかがでしたか?
高木 もう美波にピッタリすぎて、アニメの映像が思い浮かぶような歌詞でした。
片桐 ありがとうございます……! 美波の声でそんなこと言ってくれるなんてとってもうれしいです(笑)。
ーーまさにゴルフと出会った美波のストーリーが描かれているようですよね。またゲームという基本ソロプレイのものから、仲間と出会ってみんなでプレイするゴルフに行き着くというのがまたいいですよね。
片桐 最初はすごく狭い世界から開ける感じですよね。短編のときからあった描写だと思うんですけど、下を向いていたら見えなかったものが、見上げた空ってこんなに広いんだという映像がぱっと思い浮かんで。ソロプレイのときから視線を上げたらいろんな人たちがいて、いろんなものがあって、「大切なものが見つかったよ」という大きな世界を見た感じを描きたかったんです。これから美波の人生が花開いていくような、そういう風景をイメージとして膨らませていました。
ーースマホに落としていた視線を上げると青空が広がっていたという。
高木 サビがまさにそうですよね。広いところに立っている感じがします。
片桐 まさに、サビから動き出してる感がありますね。メロディについては軽やかさをイメージしています。あと色で例えたら、きっと青というか、空色なんだろうなというのは考えていました。炭酸ジュースが弾けるような爽快感というか、美波だったらこう軽やかに歌うだろうな、弾んでいるイメージがあるだろうなというのは考えて書きました。
ーーまさに美波の物語がここから始まるという。そんな「My treasure!」のレコーディングですが、ここでは片桐さんが高木さんのボーカルディレクションを担当されたそうですね。
片桐 はい、お邪魔させていただきまして。最初に高木さんのボーカルを聴いたときは、やっぱり「美波だ……!」というのはもちろんだったんですけど、そこに命が吹き込まれていく現場を見たというか、自分が想像して「こういう感じになるだろう」というのをちゃんと超えてこられすぎて、もう「ありがとうございます、ありがとうございます……!」という感じでした(笑)。
ーーなるほど(笑)。ディレクションはどのような感じでしたか?
片桐 実は、ボーカルディレクションをするのは今回初めてで。そもそもHakubiでは自分がボーカルなので、自分以外の方のレコーディング現場にいたのも初めてなんですよ。そんな記念すべきレコーディングでした。高木さんのボーカルは第一声から美波だったし、その時点で「My treasure!」の形は出来ていたんですけど、そこから私が「こういう風に歌ってみてはどうかな?」とお伝えすればするほど、さらに表現が深まっていくというか。テイクを重ねるたびに、表情がガラッと変わったのが「うっわ、こりゃすげえ……!」と(笑)。拍手しながら聴いていました。
高木 うれしいです、ありがとうございます(笑)。
片桐 それと、高木さんもアフレコが終わっている段階だったので、同じ風景が共有できていたのかなって思います。ディレクションでも「あのときの美波の膨れっ面している感じ」とか「キラキラした笑顔の感じ」とか、「ゲームをやっていてガチャが外れたときの顔」といった共通言語で話せたので、初対面だったけど分かり合えた感覚がありました。
高木 そう、片桐さんは映像で伝えてくださるんです。それがすごくわかりやすくて、私も歌っていていろんな引き出しを開けていただきました。
片桐 いやもうすごく楽しかったんですよ。編曲の佐藤(厚仁)さんも「こんなディレクションは珍しい」って言っていましたよね。
高木 今、レコーディングのときのメモを見返しているんですけど、”全力で祝おう”のところで「ハイタッチ」って書いてありますね。すごい細かく、「この行はこんな感じ」って伝えてくださって。「My treasure!」には自分だけじゃ出来なかった表現がたくさん散りばめられています。
ーーこうして完成した「My treasure!」ですが、おふたりのなかで特にこだわったポイントはありますか?
片桐 全体的には最初はちょっと鬱屈として、AメロからBメロに行くにしたがって何かに気づいていく。そしてサビになったら開けていく、出会って動き出していく……みたいな。まさに美波の人生が動き出していく、”たからもの”を見つけていく過程を表現できたらなと思っていて。そんななかでコロコロと変わっていく美波の表情が詩的ではなくて、口語的と言うんですかね。セリフ的というか、なんか、詩的じゃないというのがこだわりポイントですね。美波がそこで喋っていてくれるような、歌っていてくれるような、そんなのは意識しましたね。
高木 そうですね。美波って結構明るいイメージがあると思うんですけど、1番のAメロのニュアンスは少し迷って何度か録り直しました。そこから明るいだけじゃない、ちょうどいい塩梅を見つけられたなという気がして、そこから一気に入っていけました。
ーーたしかに1番のAメロって、この曲のなかでもっとも鬱屈しているところで、美波の明るさだけじゃない描写がありますよね。
高木 あまり負の感情が強すぎると美波じゃなくなってしまうけど、変わりたいけど変われないみたいな気持ちになる人って、たくさんいると思うし、そんな人にも共感してもらえるような、いい塩梅を出せたんじゃないかなと思います。片桐さんは普段ご自身のバンドでも歌われているので、歌うときに意識すべきポイントも分かりやすく教えていただけました。
片桐 そういえばちゃんとディレクションしていました(笑)。
高木 すごくわかりやすかったです。
片桐 でも高木さん、全部できるんですよ。こう言ったらこう返ってくるというか、すごくレスポンスがよくて。特に落ちサビのところの高木さんの透明感がやばいです。ここも聴いてほしいですね。
ーーまさにおふたりが作り上げた「My treasure!」というわけですね。では最後に、『空色ユーティリティ』を楽しんでいるみなさんにメッセージをお願いします。
片桐 この作品は誰しもある「宝物」と出会える物語で、ユーティリティという最強の装備や素敵なウェア、自分が幸せにいられる仲間との出会いなど。自分自身も音楽との出会いやギターとの出会い、ファンの人たちとの出会いで強くなっていった経験があるので、それを思い出しながらしみじみと、でも楽しく観られる作品です。そんな素敵な作品に関わることができて、美波というキャラクターの楽曲を書けてとても幸せに思っています。自信を持って届けられる楽曲になったのでぜひ聴いてほしいです。
高木 『空色ユーティリティ』は様々な側面から楽しんでいただける作品になっていると思います。ゴルフやアニメが好きな方はもちろん、今回お話をさせていただいたキャラクターソングなど、音楽から入ってくださった方にもお楽しみ頂けるような内容になっていますので、ぜひこのあとの放送も楽しみにしていただけると嬉しいです。
TEXT BY 澄川龍一
TVアニメ「空色ユーティリティ」キャラクターソング配信決定!
「空色ユーティリティ」キャラクターソング01
青羽美波(CV:高木美佑)「My treasure!」
Streaming & Download:https://lnk.to/my_treasure
「空色ユーティリティ」キャラクターソング02
茜遥(CV:天海由梨奈)「Play well!!!」
Streaming & Download:https://lnk.to/play_well
「空色ユーティリティ」キャラクターソング03
星美彩花(CV:後藤彩佐)「Have a good Game」
Streaming & Download:https://lnk.to/HaveagoodGame
TVアニメ「空色ユーティリティ」音楽商品情報
2025年2月19日(水)発売
「空色ユーティリティ」キャラクターソング・ミニアルバム
https://canime.jp/product/PCCG000002429
2025/03/26 発売
「空色ユーティリティ」オリジナル・サウンドトラック
https://canime.jp/product/PCCG000002431
TVアニメ「空色ユーティリティ」作品情報
TOKYO MX、テレビ神奈川、MBS、BS朝日ほかにて放送中!
CAST
青羽美波:高木美佑
茜遥:天海由梨奈
星美彩花:後藤彩佐
秋名泉美:花守ゆみり
田所昌夫(マサ):井上和彦
田辺長介(チョウ):堀内賢雄
田中哲弘(テツ):森川智之
STAFF
監督・キャラクターデザイン:斉藤健吾
シリーズ構成:佐藤裕
脚本:佐藤裕・皐月彩・水月秋
原案協力:望公太
色彩設計:武田仁基
美術監督:工藤義隆
撮影監督:呉健弘
編集:重村建吾・佐藤彩香
音楽・音響監督:daisuke horita
音楽制作:Yostar Pictures Sounds・ZENTA STUDIO
アニメ制作:Yostar Pictures
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