【インド】日本語パートナーズ派遣国にインドを追加

2024/7/31

JF講座の授業の様子(2024年7月26日、於JFニューデリー日本文化センター)

独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation,JF)は、アジアの中等教育機関等で現地の日本語教師と学習者のパートナーとして、日本語教育を支援する日本語パートナーズ派遣事業を実施している。2025年にインドネシア、タイ、フィリピンに派遣する日本語パートナーズを現在募集中。株式会社ポニーキャニオンは、今年度の派遣募集広報を担当し、各種イベントのプロデュース等を行っている。​

 

インドへの日本語パートナーズ長期派遣

日本への関心が高まり、今後ますます日本へ入国する外国人が増えるところ、東南アジアに次いでアジアで日本語学習者が多い南アジアへの派遣を検討する中、グローバル・サウスの中核であり、またG20の議長国も務めた日本にとって関係強化が重要な国であるインドへの長期派遣が決定した。今後の日印関係のさらなる発展に日本語パートナーズ派遣事業が貢献することが期待される。

募集期間や派遣期間については、日本語パートナーズウェブサイトをご参照ください。

 

日印外相会談の報道発表(外務省)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00948.html

日本語パートナーズウェブサイト

https://asiawa.jpf.go.jp/partners/

 

日本語パートナーズ派遣事業とは

日本語パートナーズ派遣事業は、2013年12月の日・ASEAN特別首脳会議において発表されたアジア文化交流政策「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア~」の主要事業の一つとして、2014年から開始。2023年12月に開催された日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議では、「次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」が発表され、その取組みの一環として、2024年度から10年間に渡り「日本語パートナーズ派遣事業」を継続することが決定された。

 

ASEAN諸国を中心とするアジアの日本語教育を行う中等教育機関等に、現地の日本語教育を支援する人材として日本語パートナーズを派遣し、現地の日本語教師の教育活動を支援するとともに、教室内外の学習者の支援や文化交流を通して、日本語と日本文化の魅力を伝えることを目的としている。また日本語パートナーズ自身にも、現地での活動と人々との交流を通して、派遣先国・地域の文化や言語に対する理解を深め、将来的に日本とアジアの架け橋となることを期待されている。これまでに3000名以上が派遣されている。

インドネシアにおける日本語パートナーズの活動の様子

 

インドにおける日本語学習状況

インドでは準公用語として英語が使用されており、また歴史的背景から英米に続いて独仏への留学・移住が人気であることから、その人気と比例してドイツ語、フランス語の学習人気が高い。

 

一方で、2006年に大学入試を兼ねた中等教育修了試験の実施団体の一つであり、約9000校が加盟する「Central Board of Secondary Education(CBSE)」が、試験科目に日本語を採用したことを契機にインドにおける中等教育段階の日本語教育が拡大。日本企業のインド進出も伴い、日本語学習機関・教師・学習者は増加している。

 

年度機関数教師数学習者数
201220457520,115
20213231,13236,015

出典:2012年度及び2021年度海外日本語教育機関調査(独立行政法人国際交流基金)

 

2023年度国・地域別日本語教育情報

https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2023/index.html

 

日本語学習目的の第1位は、インド国内での日系企業への就職

国際交流基金が2021年度に実施した「海外日本語教育機関調査」によると、インドを含む南アジア(合計776機関、うち323機関がインド)における、日本語学習の目的の第一位は「自国内での現在の仕事・将来の就職」(86.2ポイント)であり、続いて「日本での将来の就職」(75.5ポイント)、「アニメ・マンガ・J-POP・ファッション等への興味」は第六位で、51.4ポイントだった。

2023年9月に行われたインドへの短期派遣/ウェルカムセレモニーの準備の模様
自作の浴衣で射的を楽しむ生徒 ©Delhi Public School, Greater Noida

国際交流基金は、インド政府協力のもとインド人日本語教師の育成や、高等教育機関での日本語講座開設支援、そして今回の日本語パートナーズ派遣による若年層における対日関心喚起により、日印関係の益々の発展を目指している。インドへの初となる日本語パートナーズ長期派遣は来年2025年9月からの予定で、今年10月中旬から予定されている2024年度第3回募集にて応募を受け付ける。

 

東京・名古屋・大阪・福岡で募集説明会を開催

現在、2024年度第2回募集として、インドネシア・タイ・フィリピンへの派遣募集中で、各地で募集説明会を開催する。応募は9月3日(火)まで、募集要項は日本語パートナーズウェブサイトをご覧ください。

 

日本語パートナーズ募集説明会:概要、参加申込フォームは下記URLから

https://asiawa.jpf.go.jp/partners/events/event_2024seminar/

 

〇【名古屋】8月10日(土)14:00~15:30

      TKPガーデンシティPREMIUM名古屋新幹線口 バンケットルーム7F

 

〇【大阪】8月11日(日)14:00~15:30

     TKPガーデンシティ大阪梅田 カンファレンスルーム9B

 

〇【福岡】8月17日(土)14:00~15:30

     TKPガーデンシティPREMIUM博多駅前 ホール3C

 

〇【東京】8月18日(日)14:00~15:30 ★ハイブリッド開催(対面・オンライン配信)

     ポニーキャニオン本社3階イベントスペース

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