【インタビュー】真白健太朗 アニメ『MUTEKING THE Dancing HERO』で声優デビュー!「人の心を動かす温かみのあるお芝居をしたい」

2021/10/2

10月2日から放送がスタートするアニメ『MUTEKING THE Dancing HERO』で、主人公・ムテキ役を演じる真白健太朗。本作のオーディションで主演を勝ち取った彼にとっては、声優デビュー作品になります。「単独取材を受けるのは初めてです」ということなので、声優を目指したきっかけ、オーディションの模様、初収録現場でのキャストやスタッフ陣との思い出、そして本作の見どころをイチから語ってもらいました。物静かそうな雰囲気とは裏腹に、関西出身ならではのマシンガントークが炸裂!

 

声優を目指すきっかけはあのアニメ!花江夏樹が発したセリフに感動!!

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——『MUTEKING THE Dancing HERO』のオーディションを勝ち抜いて、初主演、そして声優として歩み始めていますが、そもそも声優を目指したきっかけはなんですか?

真白 子供の頃からアニメは観ていました。きっかけになったのは、中学1年生のときです。

——何があったんですか?

真白 その頃、不登校になってしまったんです。親友はいましたが、別の中学校に通っていたので何も言えずにいたときに、「マンガの『東京喰種トーキョーグール』おもしろいけど読む?」ってオススメされたんです。すごくおもしろくてアニメ版も観始めて。その作中で、主人公の金木研が「何も出来ないのは もう嫌なんだ」というセリフがあるんです。

——大事な場面でのセリフですよね。

真白 そうです。序盤で霧嶋董香に言う場面と、終盤で敵に向かっていく場面でも言うんですけど、そのセリフに心を突き動かされました。ただ辛いことから逃げて家にいるだけだったけど、そのセリフをきっかけに“何もしなきゃ、何も始まらない”と思って、学校に行くようになれたんです。そのセリフに心が救われたし、支えられました。

——大切な出会いになりましたね。その後は?

真白 ふと、アニメで金木の声を担当したのは誰だったんだろうと思って調べたら、花江夏樹さんだったんです。そこから花江さんの出演作をいろいろと観始めていたら、アニメや声優に興味を持ち始めました。花江さん演じる金木がいなかったら、今どうなっていたんだろうと思います(笑)。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——では、オーディションを受けるまでの道のりは?

真白 高校は、学外連携で声優のレッスンを受けられる学校に入学しました。専門学校や養成所までではないですけど、滑舌や外郎売など基礎的なことを学ぶことができて。そこで、“おもしろい!”と思って本格的に目指すことを考え始めたんです。

——すごくポジティブですね!ご両親に相談したんですか?

真白 進路について話し合うときに、「声優になりたい!」と話したら、なんで!?みたいな感じになりまして。芸能界で食べていけるわけがないと猛反対されちゃいました。

——ご両親の気持ちもわからなくないですが(汗)。

真白 正直、勉強が出来たわけでもないし、他に特技があったわけでもないので、挑戦するしかない!無理だったらそのとき考えよう!と決意して。そこから、家で録画したアニメの音を消して、(口)ぱくに合わせる練習をしたり、専門学校の体験入学にできるだけ足を運んだりしました。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——これ!と決めたら、行動力もあるんですね。

真白 その体験入学の中で、両親の付き添いがOKのイベントがあって。ここで両親に独学でここまで出来たんだぞ!って姿を見せれば納得してくれるはずと思い、頼み込んで見に来てもらったんです。

——大チャンスですね、結果はどうだったんですか。

真白 大成功で、両親も「それだけ頑張っているなら」と納得してくれました!

——やりましたね!…あれ、そうなるとオーディションにはどう辿りついたの?

真白 それで、高校3年になり、ネットで『MUTEKING THE Dancing HERO』のオーディションを見つけて、一般でも応募出来るんだ!と思い、申し込みました。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——じゃあ、偶然見つけたんですね。

真白 それで、オフィシャルYouTubeに前作の1話が公開されていたので観たら、とても数十年前の作品とは思えないくらい、色彩もカッコいいし、テンポ感も早く、おもしろかったので受けてみようと思いました。

——オーディションはいかがでしたか?

真白 一次、二次審査を進んで、3泊4日の合宿審査があったんですけど、それがとても楽しくて。レッスンはもちろん真剣に取り組んで、それ以外の食事や自由時間が修学旅行みたいで、レッスン生のみんなが良い人ばかりですごくいい思い出です。

——普通はピリピリしそうなイメージですけどね(笑)。それで最終審査に?

真白 はい。課題曲、自由曲、ダンス、お芝居とあったのですが、先程話したような独学なので不安でいっぱいでした。だから受かったのは、たまたまムテキのキャラクターに近そうで、関西出身ということで『MUTEKING』のノリツッコミにも合いそうだったからかなと思っています。本当に選んでいただいてありがたかったです。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

初収録現場で緊張MAX!そんな真白に江口拓也がかけてくれた言葉とは?

——では、そこから収録までの期間はどのような取り組みをしていたんですか。

真白 基本、自主練をしながら、収録本番前にはパクを合わせるレッスンを受けて本番でした。みっちりレッスンがあるのかと思っていたので、現場に入ったときは、不安でいっぱいでした。

——そんな中でのムテキとしての第一声はなんだったんですか?

真白 初めてのセリフは、PVでも流れている「うわー、すげぇ!」でした。

——そのセリフ、PVを観ていて、すごく印象的でしたよ!

真白 本当ですか、ありがとうございます!DJ役の江口(拓也)さんに「パクも新人にしては合わせられていたし、すごいと思った」と言っていただけたのが嬉しかったです。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——それはテンション上がりますね!では、ムテキ役を演じるにあたって心掛けたことはありますか?

真白 台本を読み込みましたが不安だったので、現場で音響監督の伊藤巧さんに相談したら、「自分がその場で感じ取ったことをムテキくんとして出してもらえれば大丈夫。難しいことは考えなくていいよ」と言ってくださったんです。そのおかげで落ち着いて収録に臨めました。

——それは、ありがたいアドバイスでしたね。

真白 ムテキというキャラクターは、正直自分に近いなって思いました。最初は、ザ・主人公的な元気で真っ直ぐなイメージが強かったんですけど、台本を読んで、演じ始めて、いい意味で普通の10代男子というか、自分の境遇にも似ていたし、素朴な性格だったので距離感が一気に縮みました。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——ムテキの雰囲気と真白さんの声がすごくハマっているなと初見から思いました。

真白 自分とも年齢が近いですし、自然体で演じていたので、そう言っていただけると嬉しいです。でも、パクを合わせたり、共演者の方たちに追いつかなきゃと焦ることはありました。そこでも、伊藤さんに教わることがあって。

——おっ、どんなことですか?

真白 例えば、リアクションをするシーンで、台本で何かに驚かされることを知っている上でリアクションをしていたのですが、「ムテキくんは知らないんだから、先読み芝居はダメだよ」と言われて、確かにそうだと気付いて。僕なりに頭を真っ白にして考えずに挑戦しました。日々、学ぶことがたくさんありましたね。

——ぐんぐん成長できた感じですね。では、改めて作品の見どころを教えてください。

真白 まず、音楽が際立っていて、オープニングとエンディング曲はもちろん、挿入歌もたくさんいい曲があるので、ぜひ聴いてください。先輩方が、尖ったキャラクターたちをおもしろく演じているのが、いち視聴者としても楽しいです。ストーリーは主人公だけじゃなく、周りのキャラクターにも際立つシーンが必ずありますし、いろいろな謎もあるので、細かいところまで観て“そこが繋がるの!?”とビックリしてください!

——そうなんですね、1話と2話を観させていただきましたが、気付けなかったです。

真白 まさに3話以降から物語が動き出すので注目してください。あと、前作のファンだった方にも楽しんで、驚いてもらえる内容になっています。

 

(C) タツノコプロ・MUTEKING製作委員会

——いろいろと意味深な発言ですね、期待しています。そして、『MUTEKING THE Dancing HERO』公式YouTubeチャンネルも開設されて、ムチャぶり企画にチャレンジしていますね。

真白 最初の動画は素人丸出しの仕切りでしたが、先輩方がすごく話を回してくださるので、毎回勉強させていただいています。思いついたことをそのまま言うんじゃなくて、ちゃんと頭の中で咀嚼してから発言しないといけないとか意識し始めました。

——なるほど、それで最近の動画は進行が上手になってきたわけですね。では、特に印象に残った回は?

真白 江口さんとのお絵描き対決回です。独特のタッチで描かれるのがおもしろくて、人間の関節どうなっているの?っていう衝撃の画風が飛び出します。あと、興津和幸さんと童話の桃太郎を読んだのもおもしろかったです。関西弁で読んだり、興津さんにツッコミをしたりして、すごく距離感が近くなりました。KENNさんとの印象深い企画は今後公開になるのでお楽しみに!

 

https://www.youtube.com/watch?v=N_0U-JVBv_Q

——では、最後に将来どんな声優を目指していますか?

真白 どんな役でも挑戦していきたいですし、作品やキャラクターによりますけど、やっぱり観ている人の心を動かす温かみのあるお芝居が出来るようになっていきたいです!

 

<作品情報>

アニメ『MUTEKING THE Dancing HERO』

 

テレビ大阪 10月2日より毎週土曜 深夜1:26~

テレビ愛知 10月2日より毎週土曜 深夜1:55~

TOKYO MX 10月3日より毎週日曜 23:30~

BS日テレ 10月3日より毎週日曜 23:30~

AT-X 10月6日より毎週水曜23:30~

※放送日時は都合により変更となる場合がございます。

 

(再放送)

TOKYO MX 10月10日より毎週日曜10:30~

 

■ストーリー

舞台は、自由で陽気な海沿いの街、ネオ・サンフランシスコ。この街に引っ越して来た心優しきムテキは、『自称DJ』のDJと出逢い、ダンシングヒーロー・ムテキングへと変身させられる。突如、出現したモンスターから街を救うべく、歌とダンスで立ち向かうムテキとDJだったが、その裏には想像を絶する人類の危機が迫っていたー。

 

■スタッフ

原作:タツノコプロ

キャラクター原案:Utomaru(THINKR)

エグゼクティブディレクター:笹川ひろし

総監督:髙橋良輔 

監督:サトウユーゾー 

副監督・バトルダンスディレクター:佐藤まさふみ

3DCGディレクター:乙部善弘

シリーズ構成:近藤祐次

メインキャラクターデザイン:高橋裕一

キャラクター設定/総作画監督:瀬谷新二

ヒーロースーツデザイン:中原れい

プロップデザイン:川石テツヤ

美術監督:河野次郎

色彩設計:古谷恵

撮影監督:江上 怜(DIGITAL@SHAFT)

編集:山岸保奈美(REAL-T)

音響監督:伊藤巧

ダンス振付:NAOKI

音楽:島崎貴光・増田武史

音楽プロデューサー:島崎貴光

音楽制作:ビクターエンタテインメント・スマイルカンパニー

制作:タツノコプロ・手塚プロダクション

 

■キャスト

ムテキ CV:真白健太朗

DJ CV:江口拓也

セオ CV:日野 聡

アイダさん CV:高橋李依

アン CV:米澤 円

ナオミ CV:田所あずさ

サラ CV:愛河里花子

ヴィヴィ CV:興津和幸

ハル CV:京雅

サマー CV:木村隼人

アキ CV:田中美海

ウィンター CV:西山宏太朗

ステキング CV:KENN

マット CV:青山 穣

トミー CV:松山鷹志

ジョージ CV:羽多野 渉

オーウェン CV:鈴村健一

 

公式HP:https://muteking.jp/

公式Twitter:@MUTEKING2021

公式YouTubeチャンネル MUTEKING Official Channel:https://www.youtube.com/channel/UCO1v04r_ObYNV2oGQlkNqug

 

◾️プロフィール

真白健太朗(ましろ・けんたろう)

2001年7月12日生まれ。大阪府出身。『MUTEKING THE Dancing HERO』オーディションにて主人公・ムテキ役に抜擢。10月2日から放送のアニメ『MUTEKING THE Dancing HERO』にて声優としてデビュー。

 

真白健太朗 公式Twitter:@Kentaro_Mashiro

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