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映画「岸辺の旅」黒沢清監督が語る「カンヌは桁違いにエキサイティング」

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深津絵里と浅野忠信がW主演を務め、国内外で数多くの映画賞を受賞するなど昨年の日本映画を代表する作品の一つとなった映画「岸辺の旅」。現在、ブルーレイとDVDが好評発売中だが、今回、同作で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」監督賞にも輝いた黒沢清監督に、あらためて話を聞く機会を得た。
カンヌでの感想、作品への評価、演出などについて、黒沢監督に語ってもらった。

 


 

──あらためて、昨年のカンヌ映画祭での「ある視点部門」監督賞 受賞の際は、いかがでしたか?

黒沢 もちろん、率直にうれしかったです。そうでなくともカンヌはほかの海外の映画祭に比べて、ケタ違いにエキサイティングで緊張をするものです。観客にうける場合はうけますが、うけない時は本当に厳しい場になります。楽しいだけじゃ全然ないんですね。だから一貫して緊張していましたが、良い評価でホッとしました。

 

──本作では、“黒沢清監督の新境地”という評価もありますが。

黒沢 悪い気はしないですよ。正直なところ、毎回新境地のつもりでおりますが、それと同時に僕の映画をこれまで観てきてくれた人たちにとっては、集大成というと大げさですが、これまで積み上げてきた様々な要素が今作には押し込まれていると思うので、ファンの方々には総まとめのように観えたのではないでしょうか。

 

──深津絵里さん、浅野忠信さんの演技にも賞讃が集まっていますが、どのように演出をしましたか?

黒沢 僕は演技に対しては出たとこ勝負なところがあり、事前に綿密な演技プランを立てたりすることはありません。俳優おひとりおひとりにいろいろ考えがあるでしょうが、まあやってみましょうと、とにかくせーのでやっていただいて、その結果が積み重なっていく、感じですね。おふたりともまったく信頼できる俳優でしたから、何の心配もありませんでした。

 

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──むしろ、監督の綿密な演技プランの上で、おふたりも表現していると思っていました。

黒沢 おふたりともベテランなので、始まってしまえば、どんな予想外のことが起こっても対応できるんだと思います。始まれば一切のそれまでのことを躊躇なく捨てて、その時の反応を信じあう。相手がそう出ればこう出るとか、天候が雨なら、風なら、暑ければ寒ければで変えて、自然な流れに身を任す。僕はもう一観客として、カメラの後ろでそういうお芝居を楽しんでいました。

 

──深津さんとは今回が初めてだったと思いますが、ご一緒した感想はいかがですか?

黒沢 ある程度想像はしていましたが、本当に精密なお芝居をされる方、という印象です。完全にコントロールしていて、計算していらっしゃるという感じなんです。「待ちなさい」というセリフがありますが、少し厳しくとお願いしたところ厳しすぎたので、最初のと今の半分くらいの「待ちなさい」でとお願いすると、本当に半分だったんです。普通、こういう都合がいいオーダーは難しいものですが、深津さんは完璧でした。それくらいコントロールできる方なんです。

 

──映像特典が150分もありますが、本作を待っているファンの方々へ一言お願いいたします!

黒沢 まだ、観ていないです。そして一生、観ることもないと思います(笑)。僕は自分のメイキングを一切観ないんですよ。自分が映っているからです。ろくなことをしていないと思うので、観たくないんです。だから、何が映っているかはわからないですが、お楽しみとしていただければと思います(笑)。

 

 

■リリース情報
「岸辺の旅」
2016年4月20日発売 ※レンタル同時スタート
PCBP53472
●ブルーレイ
PCXP-50398ASIN: B01BGEG9TY ¥5,700+税
●DVD
PCBP-53472ASIN: B01BGEG9OY ¥4,700+税

 

■関連サイト
「岸辺の旅」BD&DVD公式サイト
http://v.ponycanyon.co.jp/kishibenotabi

 

発売元:ポニーキャニオン/アミューズ
販売元:ポニーキャニオン
(C)2015『岸辺の旅』制作委員会/COMME DES CINEMAS

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