高杉真宙主演、家族をやめたい人たちへ―『架空の犬と嘘をつく猫』不完全な家族の30年にわたる〈嘘と愛〉の物語、個性溢れるキャラクターが勢揃い!羽猫家の嘘を紐解く相関図が解禁!完成披露舞台挨拶付き上映会も決定!

機能不全で、どこかバラバラでも「家族」として暮らす羽猫家は、みんなが不都合な真実から目をそらし、“嘘”をついてその形を保っている。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、母のために嘘の手紙を書き続ける長男・山吹に、夢を語ってばかりの適当な祖父と“噓”を扱い仕事をする祖母、そして“嘘と嘘つきが嫌い”な姉はすべてに対して反抗中だ。今回到着したのは、そんな羽猫家家族と、彼らを取り巻く人々との関係を繋いだキャラクター相関図。高杉真宙演じる主人公・山吹が子供だった小学三年生のころから、結婚し、大人になるまでの30年を2つの相関図で表現している。


子供時代を描く相関図には、高杉演じる山吹や『SHOGUN 将軍』への出演でも話題の向里祐香演じる山吹の姉・紅の子供時代を担った子役たちの姿で相関図が構成された。30年という長い年月を5年刻みで描いた物語が特徴でもある本作は、その時の流れを自然につなげるため、子供時代を演じる役者を慎重に選び抜いた。福岡・東京で500人規模のオーディションを行い、山吹の幼少期を演じる立花利仁、少年期の堀口壱吹、そして、紅の幼少期を演じた藤中璃子を見出した。特に藤中は、演技経験がほぼなかったというが、撮影当時小学5年生ながら高校生までの紅を一人で演じ切っている。森ガキ監督は、彼らのキャスティングについて「顔が似ていないと一気に嘘っぽくなるので、高杉くんや深川さんの“幼少期の写真”をもらって、それに近い子を選考しました」と明かしており、「最終的に演技テストや稽古も重ねています。芝居が苦手な子もいたので、東京に呼んで稽古をして。30年の時間をつなぐうえで、“子どもから大人へ”の連続性を成立させることが演出の肝でした」と徹底したこだわりについて語っている。





そんな30年という年月で紡がれる物語の中、同じ役柄を演じ続けたのは、安藤裕子、安田顕、余貴美子、柄本明といった名優たちだ。安藤が演じる母・雪乃は次男を失い心を病み、現実と夢のあいだを漂う母を淡く演じて家族の“ひび割れ”の象徴に。祖母・澄江を演じた余は、佐賀弁を徹底研究しリアリティを追求。プロデューサー曰く「祖母の澄江がいなかったら家族は崩壊していた。その重みを余さんが自然に体現してくださった」と語っている。父・淳吾を演じた安田は、所作ひとつで家族の歴史を感じさせ、祖父・正吾役の柄本は、ちゃめっ気たっぷりに夢物語を語る存在に。短い出演ながら作品に温かみを加え、過去と現在をつなぐ糸のような奥行きを与えている。さらに本作には、ロケ地となった佐賀出身の芸人・はなわや、同じく芸人のヒコロヒーも参加。今回の相関図で、はなわは山吹と頼のバイト作の店長役として出演していることが明らかとなり、ヒコロヒーは、大人になった紅と同居する写真館を営む樹という役柄が明かされた。







脚本作りに1年という長い年月かけて構築していった物語は、羽猫家というひとつの家族の姿を丁寧に映し出していく。原作を手にした瞬間、心を掴まれ映画化を熱望した森ガキ監督は、家族という存在を「本当に表裏一体。自由を奪うし、縛られるし、時には“めんどくさい”と思う。でも同時に計り知れない恵みも与えてくれる。誰か一人が変われば全体が変わる。すごく厄介で、でも愛おしい集合体だと思います」と表現。ときに「家族をやめたい」と願ってしまうこともある中で、長い月日をかけて羽猫家の嘘がほどかれた先、温かさと希望が宿り、観る者の心に清々しい余韻が広がっていくだろう。
この度、本作の公開に先がけて豪華キャストが登壇する、完成披露舞台挨拶付き上映会の実施が決定した。主演の高杉真宙に加え、伊藤万理華、深川麻衣、安藤裕⼦、向⾥祐⾹、森ガキ侑大監督らが集結し、作品完成への想いを明かします。
不完全で、やっかいで、でもどこか愛おしい――。そんな家族の“嘘”と“絆”を丁寧に紡いだ映画『架空の犬と嘘をつく猫』は2026年1月9日(金)より公開予定。
STORY
弟の死が受け入れられない母のため、弟のフリをして母に手紙を書き続ける、小学生の山吹。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、夢を語ってばかりの適当な祖父と“噓”を扱い仕事をする祖母、そして“嘘と嘘つきが嫌い”な姉。一つ屋根の下に住んでいながらもバラバラに生きている家族の中で山吹は今日も嘘をつきながら成長していく―。
高杉真宙
伊藤万理華 深川麻衣 安藤裕子 向里祐香 ヒコロヒー
鈴木砂羽 松岡依郁美 森田 想 高尾悠希 後藤剛範 長友郁真 はなわ
/安田 顕 余 貴美子 柄本 明
監督:森ガキ侑大
脚本:菅野友恵
原作:寺地はるな『架空の犬と嘘をつく猫』(中央公論新社刊)
音楽: Cali Wang
製作:菊池貞和 津嶋敬介 村松秀信 秋元巳智雄 森ガキ侑大 安部順一 指山弘雄 友廣一雄
プロデューサー:布川 均 赤澤賢司 宮川宗生 ラインプロデューサー:眞保利基
撮影:山崎 裕 照明:尾下栄治 録音:猪股正幸 美術:中村三五 編集:鈴尾啓太 VFX:須藤公平
スタイリスト:髙木阿友子 ヘアメイク:西村佳苗子 音響効果:勝亦さくら 助監督:鈴木雄大 制作担当:羽出和也 スチール:西山 勲
映画「架空の犬と噓をつく猫」製作委員会(ポニーキャニオン ホリプロ 東映エージエンシー ヒューマックスエンタテインメント KUJIRA 中央公論新社 サガテレビ ビ―プラスト)
制作協力:佐賀県フィルムコミッション
製作幹事・配給:ポニーキャニオン 制作プロダクション:ヒューマックスエンタテインメント ホリプロ
(文化庁ロゴ)文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会 2025年/日本/125分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/PG12
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