天使から堕天使へステージ上で一瞬の早着替え!Ange☆Reve初めてのライブツアー千秋楽ライブレポート!

2020/12/1

5人組アイドルグループAnge☆Reve(通称:あんじゅれ)の結成6年にして初の全国ツアーの千秋楽を飾るライブが11月28日日本橋三井ホールで開催された。
もともとは、今年5月に開催予定のライブであったがコロナ感染症の影響で半年遅れての開催となった。会場は通常定員の約50%以下に制限し、感染拡大防止を目的に厳重な入場体制をとるとともに、制限された分、配信での生中継も同時で行う公演となった。

 

「ファイナル楽しんでいくよー!あんじゅれ下克上!」と佐々木の影ナレとともにOvertureが会場に鳴り響くと、純白の衣装に身を包んだメンバーが登場し、グループのデビュー曲となる「勇敢な恋のセレナーデ」でライブは幕を開ける。
ライブのニューノーマルを模索する昨今において、会場でのコールなどが制限されているため、ファンも一丸となってその空間をメンバーと華やかに作り上げていこうとサプライズで用意した白いサイリウムを一斉に発光させてライブを盛り上げる。

 

冒頭のMCで吉橋亜理砂から「ツアータイトルも今年2月に発売したアルバムタイトルもシンプルにしたように、”この5人が今のAnge☆Reveです!“と言えるライブにしたいと思います!」と前置きした上で「Ange☆Reveのコンセプトでもある”天使”と”堕天使”の二面性をたくさん発揮して、どっちのAnge☆Reveも楽しんでもらいたい」と開始早々の意気込みを語った。
その言葉通り純白の衣装をまとった前半戦は「Stare!」や「Maybe Baby」などデビュー初期の曲を中心にキュートで可愛い楽曲を立て続けに披露。

 

Ange☆Reve:写真左より 原姫子・権田夏海・吉橋亜理砂・佐々木璃花・水野結愛

天使的な魅力を存分に発揮する王道アイドルナンバーが続いたものの、その雰囲気は、アルバムのリードトラックでもあった「泣かないよ」が始まると一変する。少女が成長するにつれて悩み揺れ動く女心の歌詞が印象的なナンバーが続き堕天使の世界へと向かうストーリーを構成させていく。
そして、そんな少女の殻を破り大人の女性へと変化する瞬間は、彼女たちの楽曲の中でも最もシリアスな内容の楽曲である「セフィリア」で訪れる。間奏で激しいビートにダンスと照明が応酬する中、純白の衣装は一瞬にして黒の衣装がへと豹変し堕天使へと変身を遂げたのだ。この楽曲のパフォーマンス中にステージ上で早替えをするという演出に、さすがに会場のファンからも感嘆の声が漏れる。
セットリストを全てメンバーで決定しているという彼女たちだが、6年の活動の中で幅広い内容の楽曲群の歌詞や雰囲気を天使と堕天使というカテゴリに二分し、それを自立する女性の光と闇に昇華して一つのステージで構成するあたりは非常にグループとしての構成力の高さ、セルフプロデュースの成熟度を感じられる。この息をもつかせぬ展開に気づけば40分MC無しのノンストップで彼女たちは歌い続けた。

 

そして換気を目的とした長めのMCを経て、続く今回の全国ツアーの目玉となる新曲の「Starry Light」の披露を宣言。この曲は彼女たちのヒットナンバー「Colorful」のアンサーソングとして作詞・作曲・振り付けなど当時のクリエイターを起用し、書き下ろされた新曲となる。がむしゃらに夢を追いかける「Colorful」発表当時から様々な紆余曲折や挫折を経験し「今の5人が最高のAnge☆Reve!」として胸を張るために、がむしゃらだけでは無く、決意を持って夢に対峙する気持ちや、支えてくれる人への感謝が反映された歌詞となっている。
サウンドや振り付けにも随所に「Colorful」要素が随所に散りばめられいるだけに、古くからのファンにも早々に受け入れられた様子で、すでに会場では完全に振りを覚えてコピーするファンも多く見受けられた。
ラストスパートでは「イトシラブ」や「運命的%」とライブの定番曲を畳み掛け、ラストはその「Starry Light」のモチーフソングとなる「Colorful」で本編は幕を閉じるというのも、ライブの盛り上がりポイントを抑えた上で、それぞれの曲が立つようなストーリー性の有る構成で締めくくった。。

 

最後の挨拶では、それまで曲により天使・堕天使を切り分けて表情豊かにパフォーマンスしてきたメンバーだが、原姫子の「初めてのツアーで!念願のツアーを開催できたのは皆さんのおかげです!ありがとうございました!この5人のAnge☆Reveでいろんな景色を見ていきたいです。」という言葉をきっかけに全員が涙を抑えられなくなる。

 

普段はクールな権田夏海の「言葉が出ません。この5人で良かった。。。」といいうつぶやきが、様々な困難の中ツアーを通して結束力を高めた事が滲み出る。最後に佐々木璃花から「Ange☆Reveが大好きという気持ちだけで6年間続けてきて、本当にいいメンバーに出会えて本当に嬉しいと思っています。」とメンバー、スタッフ、ファンの皆さんへの感謝を伝えると会場からは惜しみない拍手が送られた。

 

ライブは約2時間に渡って行われ、ダブルアンコール含めて31曲が披露されたが、初めてとなるツアーで挑戦したのは、可能な限り曲が織りなす世界観を魅力的に披露することであり、それによりメンバーチェンジが激しかったこのグループにとって、現在のメンバーの完成度をあらためて実感できるライブとなった。
この厳しいエンターテイメント情勢の中、全国ツアーを通してメンバーの結束力とセルフプロデュース力を一層高めることに成功したAnge☆Reveの今後に期待したい。


text:前田俊之

カメラマン:林晋介

 

Ange☆Reve First Tour 2020
2020.11.28(SAT)@日本橋三井ホール
<SET LIST>
Re:overture
M-1. 勇敢な恋のセレナーデ
M-2. リトルピ
M-3. ココからイマジネーション
M-4. Girls,be ambitious
M-5. Stare
M-6. Lovey!
M-7. Maybe Baby
M-8. Kiss me Happy
M-9. あいのうた
M-10. 泣かないよ
M-11. Angel Sign
M-12. Winding Road
M-13. セフィリア
M-14. 堕天使の心モヨヲ
M-15. 黄昏抱いて君ヲ想フ<Medley>
M-16. あの夏のメロディー<Medley>
M-17. Freaky☆Rock☆Party<Medley>
M-18. Reality<Medley>
M-19. Tell me why~最後の線香花火~<Medley>
M-20. Limited Complex
M-21. Starry Light (新曲)
M-22. 星空プラネタリウム
M-23. キミエモーション
M-24. Your Smile
M-25. 運命的%
M-26. イトシラブ
M-27. Colorful

 

EN-1. Starry Light
EN-2. 恋愛☆下克上!!
EN-3. Be with you

D-EN-1. 絶対リメンバー

 

■■Ange☆Reveメンバー:
佐々木璃花・吉橋亜理砂・水野結愛・権田夏海・原姫子
◼◼Ange☆Reveオフィシャルブログ/最新スケジュール
https://ameblo.jp/angereve-aj/
◼◼Ange☆ReveオフィシャルHP
https://angereve.com/

■■Ange☆Reveダウンロード&サブスクリプション:配信サイト総合リンク先⇒https://lnk.to/AngeReveID

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