劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜、梶裕貴・荒木哲郎監督・澤野弘之が登壇!SCREENX公開記念舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着!

10月25日にTOHOシネマズ 池袋にて劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜SCREENX公開記念舞台挨拶を開催した。イベントには梶裕貴(エレン・イェーガー役)、荒木哲郎(監督)、澤野弘之(音楽)が登壇。舞台挨拶のオフィシャルレポートを公開する。
オフィシャルレポート
諫山創原作によるダークファンタジーの金字塔『進撃の巨人』。2013年4月から9月にかけて放送されたTVアニメSeason 1は、放送されるやいなや、その圧倒的なクオリティで話題となった。そんなTVアニメSeason 1の全25話を再編集した劇場版2部作の前編となる『劇場版「進撃の巨人」前編〜紅蓮の弓矢〜』が再上映。今回は、4DX、ULTRA 4DXのほか、シリーズ初となる3面マルチプロジェクション・映画上映システムのSCREENXでの上映も注目を集めている。
10月25日には、そんなSCREENXでの公開を記念する舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 池袋で開催され、エレン・イェーガー役の声優・梶裕貴、Season1~3の監督を務めた荒木哲郎、音楽担当の澤野弘之が登壇した。ここではその様子をお届けする。

MCの松澤ネキによって、SCREENXの上映終了後、興奮冷めやらぬ客席の前に呼びこまれた3人。梶はTVアニメ完結後も『進撃の巨人』に新たな展開があることについて「順調に10年以上引きずってくれているなという想いでいっぱい」と喜びをあらわにする。また、梶は収録現場ではなかなか劇伴を担当するスタッフと顔を合わせる機会がなく、むしろプライベートで他愛もない話をする食事会以外に3人で会う機会がなかったことから仕事として顔を合わせるのが不思議な感覚だとも語っていた。

『劇場版「進撃の巨人」前編〜紅蓮の弓矢〜』の公開から約12年が経過していることについて荒木監督は、「ついこの間のことのように感じるけど、そんなに経っているんですね……」としみじみつぶやく。梶も当時の自身の声や芝居が“若い”と評しながらも当時の自分が演じたことに意味があるのだろうと振り返りつつ「その瞬間が作品として残ってくれる。ハンネスさんのお声もそうですし、グリシャのお声もそうですし、僕の中にも確実に残っているもの。みなさんの記憶の中にも生き続けてくれるのが、フィルムであり、アニメーションかなと思うので……。それをまたみなさんに味わってもらえる機会をいただけたのがうれしいです」とコメント。Season 1でハンネスを演じた藤原啓治、そして、今年10月11日にこの世を去ったグリシャ・イェーガー役の土田大という、亡き名優たちへの想いをにじませた。
荒木監督はアニメ化が決まったときのエピソードも披露。周りから勧められて読んだコミックスを好きになり、アニメ化したときの妄想もしていたそうで「制作会社どうしで争奪戦になるなかで、これは絶対に自分がやったほうがいい、自分がやることで貢献できる作品だと感じていました」と振り返る。梶と荒木監督の“自分ならできる”という姿勢が共通していることに松澤ネキが触れると、ふたりは力強くうなずいていた。

この日の楽屋では、アニメ化情報解禁のタイミングで流されたPVの思い出話にも花が咲いていたそう。同PVはスタジオで最初に作ったトロスト区が舞台の第5話『初陣』をもとにしており、立体機動と超大型巨人という作品を象徴するふたつの要素が盛り込まれた作品を代表する映像のひとつ。そのクオリティの高さから、社内でのラッシュ作業(※撮影・編集を終えた映像を繋ぎ合わせて不備がないか確認する作業)のときにも「おーっ!」という声が上がり、また、撮影の旭プロダクションでも“『進撃の巨人』がすごい”と評判になったという。なお、このとき、梶にはオーディションの音声をPVで使っていいかという打診が荒木監督からあったという(しかも、直接電話で!)。
いっぽうで澤野は、ほかの作品とのスケジュールの兼ね合いで、当初は『進撃の巨人』のオファーを断っていたことに触れる。そんななか、荒木監督と木下哲哉プロデューサーがわざわざ事務所まで訪ねてきてどうしてもやってほしいと懇願され、その熱意がうれしくて引き受けたとコメント。『進撃の巨人』の恩恵があったからこそ、いま作曲家を名乗っていられると低姿勢で語る澤野には、「音楽が澤野さんじゃない世界線は考えられません!」(梶)、「絶対にやってもらわなければと思っていたので」(荒木)とすかさずふたりからもツッコミが。それでも「ほかの人が音楽を担当していたら、その人の『進撃の巨人』になっていましたよ」と謙遜し続ける澤野に、梶からは「そんな世界線は潰してやりますよ!」と力強い言葉が飛んでいた。

松澤ネキからは音楽が入るタイミングはどうなっているのかという質問が。こちらは荒木監督と三間音響監督が相談していて決めているそうで、劇場版の新曲に関しても「だいたい最初と真ん中と最後に当てますということを(澤野に)言っていたと思います」と回答。ちなみに荒木監督はトロスト区防衛戦でミタビ班ががんばって穴をふさぐときに新曲がかかる演出がお気に入りだそうで、一回曲が落ち着いてからもう一回盛り上がるのがたまらないと熱弁。
ちなみに、荒木監督によると劇場版アニメ化をするにあたって音楽を入れるタイミングも再構築しているそうで、三間音響監督が曲の中でレイヤー分けされた成分がうまくシーンに合うようにTVアニメシリーズから音楽の当て方をもう一段進化させているのだとか。また、澤野から曲をもらった時点で合いそうなシーンが思い浮かぶ場合は、荒木監督から三間音響監督に「必ずここに使ってください」と伝えることもあるという。
そういったケースを除くと、音楽に関して荒木監督と三間音響監督で試行錯誤をすることが多く、また荒木監督はその作業が大のお気に入りだとか。移動中も澤野のサントラをチェックしつつシミュレーションを進めるそうで、「澤野さんの音楽をフィルムに当ててみたり、入れ替えてみたりするのが好きなんですよ。人生の趣味なので!」、「澤野さんは僕に遊び道具をくれる係です」といったコメントで会場に笑いを巻き起こしていた。
いっぽうで澤野はオファーのタイミングで“曲の使い道”が伝えられてから、それをもとに楽曲を制作するのだとか。荒木監督によると、ステム分け(※パートごとの音声ファイルを個別に取り出す技術や作業)された音源があれば、三間音響監督が本編の映像に合わせた楽曲のアレンジをできるので、むしろ音楽の使い道を澤野が委ねてくれることがありがたいのだとか。もともと使い道が想定されている楽曲以外、映像でどう使われるのかを澤野は知らないため、オンエアを見て驚いたこともあるという。たとえば、リヴァイのテーマソングという印象が強い「The Reluctant Heroes(ザ・リラクタント・ヒーローズ)」はもともと戦闘曲として作られた楽曲。実際にリヴァイが登場するよりも前に使われているが、リヴァイというキャラクターのイメージが強かった結果、多くの視聴者にリヴァイのテーマ曲と思われるようになったのだという。また、各キャラクターのいいところで使われた楽曲が、ほかのシーズンのそのキャラクター活躍シーンで同じフレーズを使うという発注をかけることもあるのだとか。これには梶も「プロフェッショナルだ……」と感じ入っていた。
アニメのアフレコの段階では絵が完成していないことも多かったそうで、このことについてオブラートに包んで話す梶だったが、荒木監督は当時の制作状況を赤裸々にコメント。「役者さんに自由にやってもらって“ああそういう風に演じるんだ”と思って、絵に反映する暇(いとま)があった」と語ると、梶も「とはいえ、どんなに簡単な状態ではあっても、キャラクターの表情や気持ちみたいなものは伝わってきましたし……。もちろん原作があるというのもありますが、とくに荒木監督の絵コンテで苦戦した覚えはないですね」とべた褒め。
梶は制作の裏話として『劇場版『進撃の巨人』後編〜自由の翼〜』で登場する最終話では収録当日まで台本がなく、現場で渡されたホチキス止めの台本がコピーしたてで温かかったというエピソードを披露。梶はそのまま「ネタバレも何もないと思いますが……」と後編の展開について語ってしまうが、念のために確認をしてみると、なんと会場には“この日初めて『進撃の巨人』を観たお客さん”の姿が! 全力で謝りつつ、このタイミングで初めて作品に触れるファンを観測してうれしさを隠しきれない梶の姿も印象的だった。
ここからは梶の演技に関する話題。今回登壇した三人は『進撃の巨人』以前に別の作品でも共演していたこともあって、荒木監督は梶に “狂気を持ったいい人”というイメージを持っており、だからこそエレンに合うと確信していたと語る。逆に梶はそれまでやったことのないタイプのエレンという役を振られて「あれ、アルミンじゃないんだ……!? せめてエレンと一緒に受けたかった」と思ったのだとか。そんな第一印象でありながら、演じれば演じるほどに“エレンがいる”と感じるようになったと語っていた。荒木監督もそんな梶たちキャスト陣を本人のように捉えていたそうで、「本人の意見は聞くという気持ちで聞いていましたね。梶さんがここで叫ぶ気持ちにならないんだったら、それはならないということなんだと思っていました」と語る。
話題は尽きないが、残念ながら舞台挨拶も締めのお時間に。最後はすっかり恒例となった「心臓を捧げよ!」という梶の号令とともに舞台は終幕。このメンバーだったらいくらでも話せると名残惜しそうに語る3人の姿からも、『進撃の巨人』という作品への深い愛情が感じられた。
劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜SCREENX公開記念舞台挨拶
日程:10月25日(日)
第1部15:00上映回(上映後登壇)
第2部18:30上映回(上映前登壇)
場所:TOHOシネマズ 池袋
登壇:梶裕貴(エレン・イェーガー役)、荒木哲郎(監督)、澤野弘之(音楽)
劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜入場者特典
内容:キャラクターデザイン・浅野恭司描き下ろしミニ色紙(リヴァイ)
配布期間:2026年10月30日(金)~11月5日(木)
※劇場により数に限りがありますので、終了の際はご了承ください。
※特典は非売品です。転売、内容の複写・複製・転用・SNSなどでの配信等の行為は一切禁止となります。
※ご入場お一人様につき、1枚のお渡しになります
劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜の劇場本予告
劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~SCREENX予告
劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜

SCREENX & 4DX & ULTRA 4DX にて上映中
https://shingeki.tv/movie_guren/
劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACK
SCREENX & 4DX & ULTRA 4DXにて、2027年に上映
https://shingeki.tv/movie_final/
インフォメーション
The LAST ATTACK 公式サイト:https://shingeki.tv/movie_final/
The Final Season公式サイト:https://shingeki.tv/final/
「進撃の巨人」ポータルサイト:https://aot-portal.com
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