GLAY、デビュー30周年イヤーを京セラドームで完走。 TERU「叶う夢ばかりじゃないが、僕らは確実に一個一個夢を叶えてきた」30周年ライブのオフィシャルレポートが到着!

2025/6/16

2024年から始まったGLAYデビュー30周年イヤー。テーマを『GLAY EXPO』とし、尾田栄一郎氏書き下ろしによるキービジュアルと共に様々な取り組みと挑戦を行いながら駆け抜けてきた1年であった。

 

2024年初頭にはQueen+Adam Lambertと札幌ドームでのライブ、また自身初となる夏フェス『SUMMER SONIC 2024』や海外での音楽フェスに出演。年末には16th Albumリリースからの『第66回輝く!日本レコード大賞』、『第75回NHK紅白歌合戦』への出場、そしてLUNA SEAと25年振りの東京ドーム対バンや小田和正とのコレボレーション楽曲のリリースなど多数の取り組みを行ってきた。中でも衝撃であったのは先日の東京ドーム公演で盟友・YUKI、戦友・hyde(L’Arc〜en〜Ciel)の共演。まさに夢のコラボと言えるステージを魅せてくれたのは記憶に新しい。

 

書き切れぬ取り組みと共に全力で駆け抜けた1年であったが、遂に6月8日、京セラドームで掲げてきた「GLAY EXPO」のGRAND FINALEを彼らは迎えた。

 

ステージは、360°客席に囲まれたセンターステージ。ドームでGLAYがこのスタイルをとるのは初。中央のステージから30周年キービジュアルを彷彿とさせる4本の矢印型の花道がスタンド近くまで伸びており、客席との距離が近く感じることができ、BUDDY(ファンの名称)とGLAY、一体となって周年を締め括るには相応しいステージと言えるだろう。

 

オープニングメンバーが様々な環境からライブ会場に向かう様子を、個性豊かに演じた、ハリウッド映画風に仕立てた映像よりスタート。笑いと歓声が混ざる中、30年というキャリアでこの演出をやれるのがGLAYの強みなのではないだろうか。そして開始を告げる特効と共に「誘惑」からライブはスタート。

 

2024年の年末ではTVでも多く披露しており、改めてGLAYを代表するロックナンバーを世に示した1曲。そして、そのまま同じ系譜を持つ「嫉妬」へ。キャッチーなメロディにソリッドなロックサウンド、GLAYのロック色を強く感じることができる2曲である。

 

TERUは「30年間いつも一緒にいてくれてありがとうございました。」と切り出し「活動休止することもなく、メンバーが抜けることもなく30年間楽しみながら笑顔で過ごせたのも、家族や友達、そしてみんなのおかげ。今日は最大級の感謝の気持ちを込めて1曲1曲届けます。1個1個僕らの愛情だと思って受け取ってください。」と30年間共に歩んだBUDDYへの感謝を述べ「生きてく強さ」へ。

 

客席にマイクを向けながら、30年間の愛をBUDDYと交換するかのように歌い、会場は温かい空気の中続く「グロリアス」へ。キャッチーなメロディはそのままに、ハートフルでポップなナンバーはGLAYが幅広い世代に支持される理由の一つでもあるだろう。

 

「誘惑」のようなロックから、「生きてく強さ」のようなポップスまで立て続けに披露できるのがGLAYの30年という歴史と、音楽性の広さを感じさせてくれる。JIROもいつも以上に意気込んだ様子で「これからやる曲はGLAYが本当に忙しい時期にTAKUROが作った名曲の数々。じっくり聞いてください。」と今回ライブの目玉でもあるメドレー形式でのパフォーマンス「シキナ~STREET LIFE~Missing You~都忘れ~MIRROR」を披露。また、このドームツアーから初披露されている最新のデモ曲「NEVER-ENDING LOVE」も見どころの一つ。TAKUROが30年間共に歩んだファンを「みんな今日からGLAYだ!」と宣言しアコースティックギターの弾き語りで丁寧に歌い上げる。

 

2つ目のメドレー「BE WITH YOU~ここではない、どこかへ~とまどい~SPECIAL THANKS~春を愛する人」の前には、「30年の中で色々な曲が生まれ、少しでも多く聴いてほしいとの思いで作った。」と、今回の2つのメドレーを考えたHISASHIからの一言があり、そのままメドレーに入ると思いきや、JIROがレギュラー番組を持つ大阪のラジオ局FM802内の番組「Chillin’ Sunday」の生放送と中継をつなぎ、GLAYメンバーとは古くからの付き合いであるDJ落合健太郎とトークを交わしながら、更にその後のメドレーをラジオのO.A.に乗せるという演出も行った。

 

その後も4月にリリースしたベストアルバムに収録された1994〜2009年と2010〜2024年のそれぞれの年代でファン投票1位となった「pure soul」、「疾走れ!ミライ」を魅せ、本編最後はHISASHIが「コロナが終息したらドームで一緒に歌おう」と5年前に約束をした「SOUL LOVE」。

 

デビュー25周年で実施するはずであったドームツアーだが、コロナ禍で余儀なく中止を決断。そこからGLAYは「エンターテイメントの逆襲」と題して活動を止めず、5年間走り続けてきた。まさにこの会場全体で合唱する「SOUL LOVE」は、GLAYの辿り着いた答えの一つと言えるだろう。

 

アンコールを心待ちにする歓声と拍手が続く中、スクリーンにはTERUの誕生日を祝うVTRが映し出される。6月8日はTERUの誕生日当日でもあるのだ。「ハッビーバースデー俺」とTERU自身が歌いながら、メンバー全員がバースデーケーキと共にステージに登場。会場全体でTERUをお祝いする和やかなムードの中、一人ずつMCへ。

 

TAKUROは30周年の活動を振り返り、『2024 FNS 歌謡祭 第2夜』でのB’z松本孝弘とTERUのコラボや、LUNA SEAとの対バンライブ『The Millennium Eve 2025』、そして先日の東京ドーム公演でのYUKI、hyde(L’Arc〜en〜Ciel)との共演も叶った夢の一つだと語る。その幸せのお裾分けとして、hyde(L’Arc〜en〜Ciel)と共演シーンがモニターに映し出され、会場も大いに沸いた。

 

「みなさんがGLAYと共に見たい夢があったら教えてください。僕はそれに取り組んでいく人生を選びたいと思います。」とTAKURO語った。続くTERUも「叶う夢ばかりじゃないが、僕らは確実に一個一個夢を叶えてきました。これからもたくさん一緒に夢を見て一緒に夢を叶えていけたらと思う。また京セラドームで集まるという新しい夢を見て、その夢をいつか必ず叶えましょう!」とBUDDYとの新たな夢の実現を約束した。

 

そしてアンコール1曲目はベストアルバム収録の新曲であり、オリジナル音源はTERUがリスペクトするボーカル「小田和正」とのコラボ曲である「悲願」。TERUは、ap bank fes ’08で当時60代の小田和正のライブを見てから「こういう60代になりたい」という夢を抱くようになったと「悲願」でのコラボがどれほど幸せだったかを改めて振り返り、今回ライブでの共演は叶わなかったが、小田和正からのメッセージVTRが流れ会場からは大きく温かな拍手が送られた。TERU一人での歌唱となったが、オリジナルとは違ったまた深みのあるボーカルをドームに響かせた。

 

その後は代表曲「HOWEVER」、そしてメンバーが今回の京セラドーム大阪で披露したかった曲でもある「またここであいましょう」を演奏。ラストナンバー前にはフロート車に乗ってドームをメンバーが一周するシーンもあり、周年最後を締め括るナンバー「BEAUTIFUL DREAMER」へ。

 

夢を語り、約束を果たすバンド「GLAY」。まさにGLAYを語るにはもってこいの1曲であった。ファンに最大の感謝を伝え、そして新たな境地にも踏み出したデビュー30周年イヤー。この『GLAY EXPO』を経て、彼らの向かう次なるステージが今から楽しみである。

 

カメラマン:岡田裕介・田辺佳子

 

GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE 2025.06.08 京セラドーム

LISTEN:https://GLAY.lnk.to/KYOCERA_2425GFPR

M1 誘惑

M2 嫉妬

M3 生きてく強さ

M4 グロリアス

M5 メドレー1 (シキナ〜STREET LIFE〜Missing You〜都忘れ〜MIRROR)

M6 BLACK MONEY

M7 NEVER-ENDING LOVE

M8 軌跡の果て

M9 つづれ織り ~so far and yet so close~

M10 pure soul

M11 メドレー2 (BE WITH YOU〜ここではない、どこかへ〜とまどい〜SPECIAL THANKS〜春を愛する人)

M12 BRIGHTEN UP

M13 彼女の”Modern…”

M14 疾走れ!ミライ

M15 SOUL LOVE

M16 悲願

M17 HOWEVER

M18 またここであいましょう

M19 BEAUTIFUL DREAMER

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