BLUEと共にたどり着いた9周年のSUPER★DRAGON『DRA FES 2024』!一番のこだわりは「9人でやっていくこと」

2024/9/30

今春にメジャーデビューを果たした9人組ミクスチャーユニットのSUPER★DRAGON(通称・スパドラ)が、9月28日にライブイベント『DRA FES 2024』を大宮ソニックシティ 大ホールで開催した。

 

毎年9月27日の結成日前後に周年記念イベントとして行われている『DRA FES』は、多彩な企画コーナーが盛り込まれ、通常のワンマンライブでは見られないメンバーそれぞれのパーソナリティを目撃できるのがミソ。特に、2024年は9人組ユニットのスパドラが迎える9周年ということで、4つの企画のほかボーカル組とダンサー組がパートチェンジするメンバー内シャッフルや、会場外と中継をつないでの同時パフォーマンスなど、メンバーのジャン海渡いわく「やりたいこと全部やった」ステージに。集まったBLUE(=スパドラファンの呼称)で即日ソールドアウトした客席を沸かせ、10年目への突入を力強く宣言した。

 

『DRA FES』といえば、毎年メンバーが「龍崎高校」の生徒に扮し、教室を舞台に通常のワンマンとは異なるステージを繰り広げるのが特徴。2024年もカラフルなグラフィティアートに囲まれた教室にチャイムが鳴り、ダンサブルなSEに乗って9人が入室すると、タフで男気あふれる「Strike Up The Band」で記念すべき9周年の『DRA FES』は幕を開けた。9人とも前ボタンを全開にした学ランというガラの悪いビジュアルで「暴れようぜ、龍崎高校!」(ジャン)と学校机を小道具にパフォーマンスし、机の上に立ったりしゃがんだりと危険なムードを振りまけば、客席はグループカラーである青い光の海に。曲終わりには最年長の志村玲於が銅鑼を叩き、高々と右腕を掲げて授業開始の号令をかける。

 

以降、龍崎高校名物・べビドラ先生の司会によりホームルームが行われ「学園祭を成功させるカギは“責任感”にある」ということで、個人対決の企画を2種行うことに。1つ目は、事前のファンアンケートを元にした“メンバーイメージ ランキング”で、“一番無人島で生き残れそうなメンバーは誰?”“一番前世が動物っぽいメンバーは誰?”と、それぞれのお題につきメンバーの順位を各自が予想して答えていった。前者では9人全員が志村玲於を1位と予想するが、ファンのアンケートで1位になったのは松村和哉。この結果にメンバーは「えーっ!?」と驚きの声をあげ、松村も「玲於くんより脳筋だと思われてるの悔しいドラ」と不満を漏らす。また、後者では猫好きで知られる飯島颯、柴崎楽を上位にあげるメンバーが多く、逆に、松村を1位にあげた池田彪馬はBLUEから「えーっ!?」とあがる不満の声に「なんだよ⁉」と荒ぶる場面も。結果は1位が柴崎、2位が田中洸希、3位が飯島となり、田中は自分が間に挟まったことが不満そうだった。2つ目の企画は『DRA FES』名物の「キュンキュン⼤喜利」。9人が一列に並び、ランダムにスポットを当てられたメンバーが、与えられたお題に対し即興で“キュンキュン台詞”を絞り出すというもので、キュンキュン判定が出たらポイントゲットだ。“クレープを一口も食べずに落としてしまった女の子に一言”では「一緒におうちで作る?」と微笑んだ柴崎にキュンキュン判定が出ず、メンバーから異議が出まくり。「クレープ落ちちゃったけど、俺と恋に落ちよう」でポイントをゲットした飯島ですら「(楽の答えに)俺もキュンキュンしたよ!」と擁護していた。古川は“文化祭に大遅刻!自分の担当を代わりにやってくれていた女の子に一言”というお題で、自分に当たってはすぐに消えるスポットライトに翻弄されて動揺からの怒りへ。最後は「ずっとこのまま手つないどいていい?」で志村がポイントを獲得したが、スタッフに遊ばれるメンバーの姿が見られるのも『DRA FES』ならではだ。

 

ここで「キュンキュン足りてる?ちょっとキュンキュンさせちゃいましょうか!」とジャンが誘って、スパドラで最も甘いラブソング「Sweets」をドロップ。衣装が学ランなぶん普段よりもピュア感が増し、軽やかに跳ねるパフォーマンスからも「キュンキュン大喜利」の成果なのか、浮き立つ恋心があふれてくる。続く「Pretty Girl」でもメンバーが1階客席に降り、通路のお立ち台から全会場のBLUEにアピール。かと思いきや「ここらへんで年上組で空気作りしよう」と、年長組4人によるグループ内ユニット・ファイヤードラゴンがしっとり系の曲をやると見せかけて、アッパーな「PAYAPAYA」で予想を裏切るのがニクい。続いて池田彪馬が「いくぜ」と腕を上げ、年少組5人のサンダードラゴンで披露した「INAZUMA」は、池田いわく「最後にやったの5、6年前」ということで喜びの声がドッとあがり、客席はペンライトを振り上げてメンバーと一緒にダンス。ちなみにユニット曲では、後ろのモニターに過去のライブ映像が流れ、映像の中の初々しい彼らに驚きの声が湧くと共に、この9年での成長を強く感じさせてくれた。

 

さらに「もっとみんなの本気を見たい」というべビドラ先生の声で“スポーツチャンバラ対決”に“借り物競争”といった対決企画も。前者では腰につけた紙風船を死守しながら9人が入り乱れてチャンバラし、ジャン、飯島、池田、柴崎4人の熾烈な争いから、最後は柴崎が勝ち残った。後者は各自ボックスから引いたお題を場内のBLUEから借りるスピード勝負で、1位は“2020年以前のグッズ”を瞬時に借りたジャンに。“なんで今日これ持ってるの?と思うもの”というかなりの難問を引いてしまった飯島もハンガーを借りることに成功し、古川が連れてきた“じゃんけんが強い人”も、メンバー相手に6勝2敗とキッチリ強さを証明。逆に“伊達メガネ”を引いた松村はサングラスを借りてきてNG判定を食らい、4つの企画通しての最下位となってしまった。

 

ちなみに最下位の罰ゲームは“会場の外で一人っきりで全力パフォーマンス”ということで、「Untouchable MAX」を8人がパフォーマンスする間、なんと会場隣の公園で松村が1人歌い踊る姿がステージ後ろのモニターに生中継!通行人もいるなか学ランを脱ぎ、シャツまで脱ぎ捨て、キレキレのダンスする姿を見て、他の8人はステージに転げまわって爆笑。花壇に上ってカメラに決めてみたりしつつ、ラストはカメラに向かって蹴りまでかまして全力でやりきった和哉には大きな拍手が贈られた。ちなみに、この罰ゲームは去年の『DRA FES』のときから企画案としてあがっていたもので、古川は「1年越しに叶った」と感慨を表した。

 

ここからは、今回の目玉でもあるグループ内メンバーシャッフルがスタートし、まずはボーカル&ラップ組とダンサー組が役割を逆転させて「SUPER★DRAGON」を披露する。池田彪馬役に志村玲於、古川毅役に伊藤壮吾と、メインボーカル2人とポジション交換したダンサー2人は、大きく声を張り上げてハイトーンボーカルに果敢に体当たり。特に、1ミリも迷いなく挑む伊藤の勢い満点すぎる歌声で笑いを誘いつつも、ジャン海渡のラップを快活にこなす飯島颯や、松村和哉のパートで颯爽と前に進み出る柴崎楽にも歓声があがる。また、田中洸希のソロ曲「AIKOTOBA」には、日本とトルコのハーフであるジャン海渡が挑戦。“キミが好きだよ”と訴える直球ラブソングを実直に歌い上げていくかと思いきや、いつの間にかトルコ国旗を手に「今から伝えるメッセージを皆さん受け取ってください!」と、父親が翻訳したトルコ語で歌うのだからニクい。さらに、スパドラ楽曲のなかで唯一ダンサー組4人だけでパフォ―マンスする「SAWAGE!!!!」には、普段ボーカル&ラップを担う古川、田中、池田、松村の4人がチャレンジ。伊藤役の松村が“君の瞳に乾杯♪”、柴崎楽役の古川が“子猫ちゃん♪”と本気で決めゼリフを放てば、普段こういうパートを割り振られない2人だけに黄色い悲鳴があがる。当然BLUEのコールも凄まじい勢いで爆発するが、1秒も止まることのないパフォーマンスのあまりのカロリー消費量の激しさに、志村役だった田中は「マジでリスペクトだわ!」とダンサーたちの体力を称賛してみせた。

 

そして「ここからはカッコいい俺たちを見せたい」(ジャン)と、ミリタリーテイストの新衣装でSUPER★DRAGONの本領を発揮。9月にリリースしたばかりの最新シングル「Downforce」では、テクノなビートに乗ってテンポの速いラップと流麗なメロディが巧みに交錯し、全員でゆっくりと後ろにのけ反るサビの振りにも場内からどよめきが巻き起こる。そこで松村和哉が歌う“俺ら前しか見えないよ”という信念は、続く「Legend」でも“前しか向けない”と田中洸希が反復。夏のツアーファイナルでたった一度だけ披露された音源化未定の最新曲にもかかわらず、イントロから歓声が湧き、高速ラップでのヒリヒリするような緊張感から、エモーショナルなボーカルへの緩急ある展開は聞きごたえ十分だ。長尺の間奏ではダンスもしっかり見せて、まさに9人が一丸となって“魅せる”ナンバーとなっている。さらに、荒くれ者の集まる龍崎高校に曲名からしてピッタリな初期曲「BAD BOY」を、古川毅が「大宮、Are you ready?」とぶつければ、客席ではライトスティックの青い光が歌詞の通りRollin‘。そのままなだれ込んだ「Tap tap tap!」でも、軽快かつ力強いステップで観る者の目を奪い、池田彪馬は“ただ自分の道へ”というリリックに高らかに力を籠める。そして「タオル振り回す準備できてんの⁉」(古川)とに煽られたBLUEは、「Reach the Sky」でタオルとペンライトを振りながら“その手離さないで”の大合唱。最後に全員でタオルを投げ、古川は「9周年ありがとう!」と叫んだ。ちなみに、このラストブロックの楽曲は「BAD BOY」を除き、すべてメンバー自身がプロデュースや作詞に関与。そうして自身の想いを音楽に色濃く反映できるようになったのは、結成からの9年間における彼らの最も目覚ましい進化だろう。

 

アンコールを呼ぶ熱い声に応えての「Younger Forevermore」では、いきなりメンバーが1階&2階客席に登場。モニターにはリアルタイムの映像と共にメンバー手書きの歌詞も映し出されて“頑張りすぎない、無理しない”というメッセージをクラップと共に伝えていく。そして「みなさんと近くで時間を共有できるライブ、1年に1回にふさわしい特別で最高なライブになった」とジャン海渡が告げてからは緊急告知が。2024年最後のワンマンとして、12月15日にSENDAI GIGSで『龍崎高校移動教室-仙台編-』が、2025年には『龍崎高校-修学旅行編-』が開催決定したことが発表されると、場内に喜びの声があふれだす。ちなみに後者については「どこに行くかホントに決まってないです」とのことなので、今後の情報をチェックしてほしい。

 

ここで9周年を迎えたことについて、各自が一言ずつ心境告白。「BLUEがいれば僕ら最強なので、これからもよろしくお願いします!」とシンプルに述べた柴崎楽は「大好きだよ」と大きなハートを作り、伊藤壮吾は9年を振り返り「長かった気もあっという間だった気もする」と語って、「これから先もっと幸せになれるようにみんなで過ごしていけたらなと思います」と続けた。松村和哉は「ここまでやめずに、折れずにいてよかった。これからもみんなのことを第一に考えつつ、スーパー我儘でやっていきたいと思います」と彼らしい宣言を。池田彪馬も「僕たちはここで全然満足してないですし、もっと皆さんと一緒に大きなステージ、大きな目標に向かって突き進んでいけたら」と、飯島颯は「これからも先も僕らとBLUEの物語は続いていくので、ぜひ皆さん一緒に歩んでいきましょう」と呼びかける。初めての赤髪短髪に「成長を感じますよね」と自分のヘアスタイルをいじった田中洸希は「これからもこの9人で続けてやっていきたい」と意気込み、古川毅も「メチャクチャいろんなものにこだわりが強い僕たちなんですけど、一番僕らがこだわってるのって、この9人でやっていくってことなんです」と断言。「この9人でこの日を迎えられたこと本当に嬉しく思いますし、この奇跡を抱きしめながら10年目以降も歩んでいきたい」と頭を下げて拍手を呼んだ。ジャン海渡は「9人で1人も抜けずにやってきたことがすごいなと思うんですけども、僕もこの8人を笑わすために生まれてきたといっても過言ではない。ステージよりも裏の方がみんなを笑わせてる」とBLUEを驚かせ、「ここにいるBLUEの皆さんと大好きなメンバーと一緒に頑張っていきたい」と言い切る。最後に志村玲於は「これから先もね、この生意気な弟たちにたぶんいじられ続きながら……」と苦笑しつつ「皆さんとも一緒にどんどん思い出作って、この一瞬が最高のものになったってしっかり言えるくらいのものを作り上げていきたい」と語ってくれた。

 

そして「これからもこの手を離さないでくれると嬉しいなと思います。最後にこの曲を歌って終わりたいと思います。絆の曲です!」(古川)と贈られたのは、2017年の1stアルバムで発表された「BROTHERHOOD」。ボーカルの相棒である池田の肩を抱いて、古川は“仲間がいたからさ”という歌詞を“BLUEがいたから!”と歌い替え、2人で“Oh Take My Hand”というサビを歌って“この手を取ってほしい”というBLUEへの想いを表していく。そして、ジャンと田中がビートボックスをかけ合わせる周りでダンサーが躍動してからは、「歌え!」の号令で今度はBLUEが大合唱。最後は9人全員で輪になって中心に向かって腕を突き出すという、この上なく団結を表す感動的な光景で9周年のアニバーサリーライブは幕を閉じた。

 

“9”という数字を大事にしてきた9人は9年目にメジャーデビューを果たし、このたび無事に9周年を迎えたSUPER★DRAGON。それを記念するステージは単なるアニバーサリーイベント以上の意味を持って、彼らの未来へと向かう道の礎となった。経験のすべてを音楽とステージに還元し続ける9人が発信するエンターテイメントはさらに多彩なものとなり、そこに込められたメッセージはさらに確固たるものとなって、10年目を輝かせるに違いない。

 

取材・文:清水素子 写真:小坂茂雄

 

SUPER★DRAGON メジャー2nd シングル「Downforce」

2024年9月11日(水)発売

 

通常盤(CD ONLY)

PCCA-06333 ¥1,500(税込)

M1 Downforce

M2 Sweets

M3 Younger Forevermore

封入特典:トレカ1枚封入(集合1種、メンバーソロ9種 合計全10種)

 

初回限定盤A(CD+Blu-ray)

PCCA-06331 ¥3,630(税込)

M1 Downforce

M2 Sweets

Blu-ray収録内容:

SUPER★DRAGON DRA FES 2023【2部】8th Anniversary LIVE

・BIG DIPPER / feat.UDANJI ICHIKAWA

・ZEN-SHIN-ZEN-REI

・Ooh! Ooh!

・Honey Baby

・SAWAGE!!!!

・Bad Day

封入特典:トレカ1枚封入(集合1種、メンバーソロ9種 合計全10種)

 

初回限定盤B(CD+Blu-ray)

PCCA-06332 ¥3,630(税込)

M1 Downforce

M2 Sweets

初回B

Blu-ray収録内容:

SUPER★DRAGON DRA FES 2023【2部】8th Anniversary LIVE

・WILD BEAT

・HACK MY CHOICE

・Aim So High

・GETSUYOUBI

・ARIGATO

・Bad Bitter Honey

封入特典:トレカ1枚封入(集合1種、メンバーソロ9種 合計全10種)

 

アーティストインフォメーション

公式サイト:https://super-dragon.jp/

公式X:https://twitter.com/supdra_staff

公式Instagram:https://www.instagram.com/superdragon_official/

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@superdragon_official

公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCFoHBqKJImJjw_ouoE6kGVg

 

SUPER★DRAGON プロフィール

志村玲於、古川毅、ジャン海渡、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎楽からなる9人組進化系ミクスチャーユニット。通称”スパドラ”。ラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させたミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが魅力。

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