『沈黙』の遠藤周作生誕100年記念映像を制作
映画「沈黙-サイレンス-」に出演した俳優の窪塚洋介さん、お笑い芸人で作家の又吉直樹さんのほか、生前交流のあったエッセイストで小説家の阿川佐和子さんなどのインタビューを収録
小説『沈黙』で知られる作家の遠藤周作の生誕100年を記念して、長崎市が「遠藤周作アーカイブ映像」を制作した。映像制作は、株式会社テレビ長崎(本社:長崎県長崎市、代表取締役社長:大澤徹也)、株式会社BSフジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:亀山千広)、株式会社ポニーキャニオン(本社:東京都港区、代表取締役社長:吉村隆)の3社が行った。
長崎市外海(そとめ)地区は、小説『沈黙』の舞台となり、遠藤周作も執筆にあたり足繁く通った所縁のある場所。2000年(平成12年)、外海地区に位置する東出津町に「遠藤周作文学館」が開館。約3万点にも及ぶ遺品・生原稿・蔵書等をご遺族から寄贈・寄託され、一部を展示している。
今回の映像制作にあたり、長崎・東京で氏にゆかりのある13名にインタビューを行い、「遠藤周作の人物像」、「遠藤周作の文学と生涯」の2本の映像にまとめた。ナレーションは人気声優の福山潤が担当、音楽は野崎良太(Jazztronik)がオリジナル楽曲「Cosmic Shadow」を書き下ろした。
〇遠藤周作の人物像
・阿川佐和子さん|エッセイスト、小説家
・遠藤龍之介さん|遠藤周作の長男、株式会社フジテレビジョン取締役副会長
・山崎陽子さん|ミュージカル脚本家、劇団「樹座」で脚本を担当
・宮辺尚さん|元新潮社編集者、劇団「樹座」で役者も経験
・田中直英さん|長崎で家族ぐるみでのお付き合い
・松井千恵さん|大学時代の学友
〇遠藤周作の文学と生涯 ※後日YouTubeにて公開予定
・又吉直樹さん|お笑い芸人、作家
・加藤宗哉さん|作家、元「三田文学」編集長
・原山建郎さん|健康ジャーナリスト
・ヴァン・C・ゲッセルさん|遠藤作品の英語翻訳を担当、ブリガムヤング大学名誉教授
・窪塚洋介さん|俳優、映画「沈黙-サイレンス-」出演
・中村重敏さん|学生時代に「三田文学」に所属
・大竹豊彦さん|遠藤周作の長崎の行きつけの寿司店の大将
公開した「遠藤周作の人物像」のほかに今回制作した映像は、修学旅行生の事前学習等に活用したり、今後遠藤周作文学館で視聴できるようになる。
ぜひ、春を迎える『沈黙』の地・長崎に足を運んでほしい。
遠藤周作 生誕100年記念事業公式サイト