毎日映画コンクール・アニメ部門「大藤信郎賞」受賞!ストップモーション・アニメ『プックラポッタと森の時間』など5作品が2月配信スタート!
映像作家・八代健志監督が手掛けたストップモーション・アニメーション作品『プックラポッタと森の時間』が、第76回毎日映画コンクール・アニメーション部門大藤信郎賞を受賞することがわかった。
毎日映画コンクールは1946年に創設された毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社が主催する映画賞で、大藤信郎賞は表現、技術で際立った功績のある作品に贈られる日本で最も古いアニメーション映画賞とされる。
受賞する『プックラポッタと森の時間』は、新美南吉の名作児童文学「ごんぎつね」を、精巧に作られた人形を1コマずつ撮影するストップモーション・アニメーションの技法で映画化し、国内外で数多くの映画賞を受賞した『ごん -GON, THE LITTLE FOX-』の八代健志監督最新作。
新型コロナウイルス感染拡大で自粛や制限の伴う生活を送る主人公が、自宅の庭で出会った不思議な生き物・プックラポッタの記録映像を通じて、「真実とは何か」「幸せとは何か」を見つめなおす姿が描かれるモキュメンタリー作品。
この受賞を記念して、『プックラポッタと森の時間』をはじめ、八代監督が手掛けた『ごん -GON, THE LITTLE FOX-』、『眠れない夜の月』、『ノーマン・ザ・スノーマン』シリーズのデジタル配信が2月15日よりスタートする。
【作品情報】
■プックラポッタと森の時間(第76回毎日映画コンクール・アニメーション部門大藤信郎賞受賞作品)
2022年2月15日デジタル配信スタート
<Introduction>
「コビトに関する16分の調査報告」
この映像は、ストップモーションアニメ作家・⼋代健志が「ロケコマ撮り」という⼿法を⽤いて制作した実験的な作品。世界中でパンデミックの猛威が吹き荒れたあの年の春、⼋代も軽井沢での⾃宅待機を余儀なくされ、それならばと、数年前から秘かに温めていた「ロケコマ撮り」という⼿法の可能性を確かめるべく検証を開始。刻々と変化する太陽の位置、予想が出来ない雲の流れや⾵の影響など、スタジオとは真逆の環境下で⾏ったコマ撮りが果たして作品として成り⽴つかどうか…。試⾏錯誤を繰り返しながらひとり⾃宅の庭で昼夜を問わず⾃宅待機期間中撮影を敢⾏。その甲斐あって様々なノウハウを取得することが出来、同時に1本の作品としても完成させることが出来た。この作品は、⼋代がせわしない都会の時の流れから離れ、ゆったりとした時間に⾝を投じながら、「本当の幸せとは何か」をコロナ禍の⼈々に問うモキュメンタリー作品である。
<Story>
この映像は、世界中で⼈やモノの流れが⽌まったあの年に「私」が⾒つけた不思議な⽣き物に関する報告である。世界の⼈々が⾃宅待機を余儀なくされたあの年の春、「私」も都会への通勤をやめ⾃宅での毎⽇をすごしていた。そんなある⽇、「私」は庭で不思議な⽣き物の痕跡を発⾒する。監視カメラを設置して調べてみると、写っていたのはなんと体⻑15cmほどのコビト。「私」はこの⽣き物を「プックラポッタ」と名付け、その探索に没頭する。しかし、世の中が少しづつ動きを取り戻すにつれ「私」の⽬にはプックラポッタが⾒えなくなっていく。⽬に⾒えているものだけが果たして本当の真実なのだろうか?プックラポッタを通して「私」は考える。
<Credit>
脚本・監督・人形制作・アニメーション・撮影:八代健志
製作・著作:TECARAT
2021/日本/カラー/16分
(C)TAIYO KIKAKU Co., Ltd./TECARAT
公式HP: https://tecarat.jp/works/potta/
■ごん GON, THE LITTLE FOX
2022年2月15日デジタル配信スタート
<Introduction>
「神様なんて、いるわけないじゃん。」
児童文学の金字塔、新美南吉の『ごんぎつね』に新たな解釈を加えたストップモーション・アニメーションによる珠玉のショートフィルム。小学校の教科書でおなじみの、新美南吉 作『ごんぎつね』。美しく豊かな日本の自然や季節のめぐり、そして動植物と人との関わりが描かれる物語。本作ではストップモーションアニメ化するにあたり、原作に新たな解釈を加え、ごんと兵十の関係を際立たせた。また、2つの視点で描くごんにも注目。小ぎつね・ごんから見た世界では人間と同じ二足歩行のキャラクターになり、人間から見た世界では四足歩行に。視点を使い分け、動物と人間の垣根が引き起こす悲劇を、普遍的な問題へと昇華させている。それは現実の世界で起きている「分断化」に通ずるテーマである。27分の短編の中で生と死が描かれ、優しさと哀しさが同居する儚いストーリー。人形と美術制作に1年、撮影に10ヶ月を要した八代健志監督率いるチーム「TECARAT(テカラ)」渾身のクラフトだ。いま観るべき珠玉のショートフィルム。
<Story>
いたずら好きのごんと、心の優しい兵十。ふたりをつなぐのは、真っ赤に咲いた彼岸花――。いたずらばかりしている小ぎつねの、ごん。ある日、兵十が川で獲ったウナギを、ごんはいたずら心で逃がしてしまう。それは病気の母に食べさせるための大事なウナギだった。母が亡くなり落ち込む兵十をみて、ごんは償いをするのだが……。
<Credit>
出演:田中誠人、入野自由、國府田達也、いわいのふ健、辻良江、上野黎也、平川和宏、貴詞いち子、中澤明日香
監督・脚本・美術・木彫・アニメート:八代健志
製作・著作:太陽企画/エクスプローラーズ ジャパン
配給・宣伝:太陽企画
配給・宣伝協力:アップリンク
2019/日本/カラー/27分
(C)TAIYO KIKAKU Co., Ltd./EXPJ, Ltd
公式HP: http://gon-cinema.jp/
■眠れない夜の月
2022年2月15日デジタル配信スタート
<Introduction>
『「月」からやってきたのは…「リス」!?時間が止まった夜の森へ、冒険の旅に出る!』
人形アニメーション作家・八代健志が描くファンタジー。眠れない夜、少年はリスの姿をした月の番人とともに、高い木に引っ掛かってしまった月を外すための冒険に出発する。
<Story>
ある少年とその家族は、巨大な木々が茂る森の中でつつましく暮らしていた。ある夜、少年が眠れずにいると、父親が「それは月が木に引っ掛かっているせいだ」と話す。2人は月を外すため夜の森に入るが、程なく月は無事に動きだした。しばらく後、少年がまた眠れずにいると、突然、リスの姿をした月の番人が現われる。引っ掛かった月を一緒に外してほしいという“リス”の頼みを受け、少年はリスとともに夜の森の冒険へと出発する。
<Credit>
声の出演:ラヴェルヌ知輝、真胡珠央、いわいのふ健、桜井泉、松川信、椙本滋
脚本・監督・アニメーション:八代健志
製作・著作:太陽企画、エクスプローラーズ ジャパン
2015/日本/カラー/26分
(C)TAIYO KIKAKU Co., Ltd./EXPJ, Ltd
公式HP: https://tecarat.jp/works/nemurenaiyoru/
■ノーマン・ザ・スノーマン 北の国のオーロラ
2022年2月15日デジタル配信スタート
<Introduction>
CMディレクターにして人形アニメーション作家の八代健志監督が描く雪山のファンタジー。少年と雪だるまのノーマンが、オーロラを探して北の国への冒険に出発する。
<Story>
少年と雪だるまのノーマンは親友同士。少年はノーマンが知らない夏の日のことを、ノーマンは少年が知らない北の国のことを語り合った。少年は、いつか大きくなったら、ノーマンと一緒に北の国に行こうと約束する。そしてある年の冬の夜。こっそり家を抜け出した少年は、雪を集めてノーマンと再会する。2人は北の国へ向かう貨物列車に飛び乗り、いつかノーマンが空のカーテンだと話してくれた、オーロラを探す旅に出発する。
<Credit>
声の出演:小田恵大、吉野裕行、野島昭生、石島しほり、西川貴裕、野島裕史
脚本・監督・アニメーション 八代健志
製作・著作:太陽企画、エクスプローラーズジャパン
2013年/日本/カラー/25分
(C)TAIYO KIKAKU Co.,Ltd/EXPJ, Ltd
公式HP: https://tecarat.jp/works/normansnowman1/
■ノーマン・ザ・スノーマン 流れ星のふる夜に
2022年2月15日デジタル配信スタート
<Introduction>
流星群を見ようと約束する少年と雪だるまのノーマンだったが、その日は雪で…。八代健志監督による人形アニメーション「ノーマン・ザ・スノーマン」シリーズ第2弾。
<Story>
ある夜、少年がふと目覚めると、窓の外には雪景色。家を飛び出した少年は、山で雪だるまを作り、雪が積もった冬の数日間だけ会える親友、雪だるま・ノーマンと再会する。再会を喜ぶ2人がさまざまな話を語り合う中、ノーマンは明日の夜に流星群がやって来ると話す。少年は必ず一緒に見ようと約束を交わすが、翌日は雪。夜空は厚い雲に覆われていた。諦めきれない2人は、遠くに見える雲の切れ間へと向かうのだが…。
<Credit>
声の出演:小田恵大、吉野裕行、石島しほり、彩木香里、泉田岳、野島裕史、石橋徹郎、梶裕貴
監督・人形造形・アニメーション・脚本:八代健志
製作・著作:太陽企画、エクスプローラーズジャパン
2016年/日本/カラー/26分
(C)TAIYO KIKAKU Co.,Ltd/EXPJ, Ltd
公式HP: https://tecarat.jp/works/normansnowman2/
【八代健志監督プロフィール】
1969年 秋田県生まれ。
1993年 東京芸術大学デザイン科卒業。
CM制作会社太陽企画(株)にて、CMディレクターとして実写を中心に活動する傍ら、様々な手法のストップモーション・アニメーションを扱ってきた。2012年から本格的に人形アニメーションの制作を開始。2015年、太陽企画内にアニメーションスタジオTECARAT(テカラ)を立ち上げ、現在は人形アニメーションを軸足に活動している。脚本・監督とともに、美術制作、アニメート、木彫による人形造形なども手がける。手から作り出される美術の素材感を大切にして、ストップモーション・アニメーションならではの映像を目指している。
【毎日映画コンクール】
公式HP: https://mainichi.jp/mfa/
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