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【インタビュー】子供たちと野菜の架け橋に!NHK・Eテレ『おかあさんといっしょ』で脚光を浴びた杉山実の新作絵本『かんしょくさせてよ やさいっちょ』の魅力に迫る!!

NHK・Eテレ『おかあさんといっしょ』で「いえ イェイ!!」「おすしのピクニック」のアニメーション制作やマンガ家として活躍する杉山実が手掛けた新作絵本『かんしょくさせてよ やさいっちょ』とテーマソングCDが5月19日にポニーキャニオンより発売されます。子供たちと野菜の架け橋になるであろう本プロジェクトについて、杉山先生と制作を担当するビジュアルクリエイティヴ本部の中島純に話を聞きました。『やさいっちょ』誕生のきっかけから完成に至るまでの経緯や魅力、はたまた子育てアドバイスまでをお届けします!

 

作者の杉山自身も野菜が苦手だった!『やさいっちょ』を通して伝えたいメッセージとは?

——まずは、『やさいっちょ』を描き始めた経緯というのは?

杉山 僕、子供の頃から野菜が苦手でして(笑)。さらに、僕の3人の子供も野菜が苦手なんです。長女と次男はまだいいんですけど、長男がひどくて。それで、野菜好きにさせるにはキャラクターにしたら愛着が持てるかなと思ったのがきっかけです。

——そもそも、杉山先生と中島さんの接点はどこから?

中島 2010年に杉山先生が『ソフトさんの悲劇』という動画をYouTubeでアップされていて、そちらを弊社からパッケージリリースすることになり、僕が担当させていただきました。

 

——それ以降も定期的に繋がりがあったのですか?

中島 それ以来のお仕事です(笑)。

杉山 実は、数年前に『やさいっちょ』のラフ画を描いて、中島さんに持っていったんです。「おもしろい!」と反応はあったもののその後は音沙汰なく(笑)。それが突然「あの企画どうなりましたか?」と連絡が来て。

中島 その当時は「おもしろい!」と思ったもののビジネスにするには自信がなかったんです。

——なのに、なぜ今回始動されたのですか?

中島 自分に子供が出来たのがきっかけです。まだ、1歳過ぎなんですけど、絵本をものすごい勢いでめくっていて、そんな姿を見ていたら“今なら出来るかも”と思い、杉山先生に連絡しました。

 

——『やさいっちょ』のテーマというのは?

杉山 野菜って、味や食感の好き嫌いはあるものの、見た目や色彩は豊かなものが多いので、そこにクローズアップしたらどうかと思って。僕も苦手だからダイレクトに食べてくれとも言えないし、世のお子さんたちに見た目からでも野菜に興味を持ってもらえたら。

——杉山先生はどのくらい野菜が苦手なんですか?

杉山 小さい頃から野菜の食感が苦手で。親に無理やり食べさせられるから余計に嫌いになって、大げんかもしました。けど、ある日無理をして食べなくてもいいよと言ってもらえたんです。そしたら不思議と、煮込んだり、何かに混ぜたら食べられるようになって。今では、にんじんもクタクタに煮れば白菜も食べられますよ(笑)。ただ、外食で生野菜が出てきたら、奥さんに「野菜好きだよね」とあげています。

——作品は、ストーリーとキャラクターどちらが先行だったんですか?

杉山 農林水産省では、メロンやいちご、スイカは果実的野菜として区分されているという話を聞いて、“なんだ、野菜を食べているじゃん”というところから子供たちを励ませるメッセージを届けたいという部分ですね。

——野菜たちのデザインはどのように手掛けていったんですか

杉山 大根なんかはかわいすぎず、ダサい感じにしたいなと思いました。逆にフルーツ系の野菜はかわいらしくしましたね。子供たちの味方だぜ!みたいな。あと、色味のバランスはカラフルがいいかなと思って、種類をチョイスしました。

 

——絵本として、こだわった部分は?

中島 子供が日々絵本を見ている中で、自分も読んでいて絵本のルール的なものがわかってきて。本の重さやページ数、どういう紙質だったらめくりやすいかとか、そういう部分を把握した上で構成や描き方を相談しながら進めていきました。

——具体的なところでいうと。

中島 先生はマンガ家でもあるので、当初はふきだしがあったり、マンガの体裁だったんです。そういうのをやめて、文字を全部ひらがなにしたり、料理のレシピもあるので絵や文字の配置を小さい子が読みやすい構成にしました。先生もお子さんがいるので、とても理解してくれながら調整できましたね。

——中島さんから見た『やさいっちょ』の魅力ってなんですか?

中島 野菜たちが身を削っているところです。これって無償の愛というか、親の気持ちというか、子供たちが最優先だよっていう親目線だと思って。数年前の自分にはそれが気付けなかったんです。野菜たちが身を削っているシーンで、子供たちがキャー!って言っているのも「シュールだな〜」で終わっていたので。

杉山 ふ〜ん(ニヤリ)。

 

家族からの反応はいかに!?絵本のために普段料理をしない杉山先生がレシピ作りに挑戦!

——続いて、絵本に出てくる料理レシピについてですが。

中島 実は、杉山先生が自分で作ったものなんです。

杉山 料理自体は一般的な料理なのですが、普段料理をしない僕が、味を濃いめにしたらどうかとか、もっと煮たほうが食べやすいかな?なんて試行錯誤しながら作ってみました。自分でもちゃんと食べましたよ(笑)。

中島 ご家族にも食べさせたんですか?

杉山 食べてもらったら、子供たちが「おいしい」って言ってくれたし、まさかの奥さんが一番絶賛してくれて。「毎日料理を作ってよ」って言われないかビクビクしました。

——そうなると、毎日野菜料理を食べないとですよね。

杉山 仕事だから頑張れたんです(笑)。当初は、料理のイメージイラストだったんですけど、中島くんから「実際に食べてもらえるレシピのほうが良くないですか?」と言われて、確かにそのほうがおもしろいなって。両親が作るなり、一緒に作ったほうが子供も興味や愛着が湧きますよね。

 

——では、楽曲「かんしょくさせてよ やさいっちょ」についてですが、こちらはどなたのご提案で?

中島 絵本を出すなら、楽曲も出したらYouTubeなどで盛り上がるのではと思い、僕から提案しました。イラストやキャラクター設定も作られているので、作詞は杉山先生にお願いして。

杉山 最初は作曲も振られたけど、さすがにそれは出来ないと断りました(笑)。初の作詞だったんですけど、曲を聴いていたらサラッと書けて、“あれ?作詞の才能あるのかな?”と思っていたら、中島くんに結構ダメ出しをされて。書き直していたら途中でゴールを見失ったりしました(笑)。

中島 でも最初から、親目線の想いが乗った良い歌詞が上がってきてビックリしましたよ。

——歌詞に込めたメッセージというと?

杉山 <それでもダメなら やさいジュースー><のこしていいよー がんばったね>というフレーズのように、絵本と同じく逃げ道を作ったところですね。どうしても食べられない子もいますから、食べられる野菜だけ楽しく食べて。今は僕の時代にはなかったような、栄養を補えるものもありますし。

中島 そのフレーズとメッセージが良いですよね!これは自分では思いつかなかったので、さすが杉山先生と思いました。

杉山 あっ、本当に!?そんなに褒められると照れるな。

——では、楽曲周りについてですが。作曲は中川孝さんが手掛けています。

中島 曲自体は、自分の中でこうしたいというイメージがありまして。中川さんは映画音楽を中心に活動をされているんですけど、いろいろと相談しやすくて、技術も確かな方ということでお願いしました。

——こだわったポイントというのは?

中島 子供が聴いて踊り出しそうな早すぎずわかりやすいサウンドです。あと、<ちょ ちょ ちょ・ちょ ちょ ちょ>の口ずさみたくなるループをリクエストしました。やっぱり、自分も子供向けの曲を聴くことが増えて、喜びそうなツボがわかってきたというか。

杉山 確かに!あの部分良いよね。

 

——アニメーション制作も先生が手掛けているとのことで、そこでのこだわりとは?個人的には、野菜たちのクネクネした動きがツボだったのですが。

杉山 ありがとうございます!調理シーンで野菜たちが身を削るところはコマ数を多めに描いて、動きを細かく表現しました。でも、実際一番コマ数が多かったのは、トマトがケチャップを持って奥から走ってくるシーンでした。そんな重要なシーンでないのに、尺的にコマ数が多くないといけなくて(笑)。

中島 キャラクターの独特な動きは先生のテイストです。『ソフトさんの悲劇』からあの動きなので。

——今後の構想はもうイメージされているのですか?

杉山 以前、展示会で壁一面を野菜たちで埋めないといけなかったので、ブロッコリーやアスパラガスなどをざっくり描いたことがあります。絵本に出ている野菜の種類はほんの一部ですから、まだまだ広げられますね。

 

野菜と同じくバランスが大事!?3人の子を持つ杉山先生に子育てアドバイスを直撃!

——ちなみに、ご両親がお子さんにこの本を読んであげる際に、どこをポイントにしたらよいでしょうか?

杉山 料理シーンでの野菜たちの語尾をこだわったんです、ニンジンだったら「せんぎりニン!」みたいな。これを恥ずかしがらずにキャラを演じて読んでください。料理シーンって見ていておもしろいと思うので、実際に「料理を作って!」みたいになったら嬉しいです。

——先生が子育てをしてきて、大切にしていることはなんですか?

杉山 子育てって想像どおりにならないですよね。想像以上にめちゃくちゃで(笑)。今は大きくなってきたのでまだいいですけど。あまり先入観を持ったり、こうしようと押し付けるようなことはしないほうが良いと思います。なかなかそうならないですから。ウチは、奥さんがいろいろ言ってくれるので、僕はその場の状況に対応するようにしています。ただこれを奥さんに知られると「あなたももっと言ってよ!」とツッコまれてしまうので秘密にしてください(笑)。

——なるほど、ふたりでうまく飴と鞭の役割をしながらってことですかね。

杉山 僕は飴にも鞭にもなってないかな、奥さんが両方上手なので(笑)。ただ、僕の場合は家で作業をすることが多いので、子供たちと接する機会は多いほうだと思います。両親がどちらも厳しかったり、放任主義なのは良くないのでバランスが大事、野菜と一緒です(笑)。歌詞にもある<ビタミンバランス>ですね。

——上手くまとめてきましたね。では、最後に『やさいっちょ』の今後の夢はありますか?

中島 日本全国の子供たちが「かんしょくさせてよ やさいっちょ」を歌ってくれたり、曲をバックに踊った動画をYouTubeにアップしてくれたら嬉しいですね!青果売り場とかでも曲をかけていただけたらと思っています。

杉山 そうそう、みんなに『やさいっちょ』の歌を口ずさんでほしいですね。野菜売り場でも流れて、楽しそうに野菜を手に取ってくれたら嬉しい。僕自身もスーパーで一番見ていて楽しいのは、野菜売り場なんです。カラフルで心休まりますから。『やさいっちょ』をきっかけに、みんなが野菜を食べてくれたらいいですね。

 

【商品情報】

絵本『かんしょくさせてよ やさいっちょ』

発売日:2021年5月19日(水)

PCZP.95128 ¥1,430(税込)

サイズ:A4横 全44ページ

 

CD「かんしょくさせてよ やさいっちょ」

発売日:2021年5月19日(水)

PCCG.70481 ¥831(税込)

収録内容:

1.「かんしょくさせてよ やさいっちょ」

2.「かんしょくさせてよ やさいっちょ」(カラオケ)

 

配信:各配信サイトにて同時配信開始

https://lnk.to/KansyokusaseteyoYasaiccho

 

「かんしょくさせてよ やさいっちょ」MUSIC VIDEO

公式サイト:https://yasai-cho.ponycanyon.co.jp/

公式Twitter:https://twitter.com/yasai_cyo

公式Instagram:https://www.instagram.com/yasai_cyo/?hl=ja

 

©杉山実

 

作者:杉山実

1973年東京生まれ。多摩美術大学在学中から版画、マンガ、アニメーション等で活動。 NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』内での歌「いえ イェイ!!」や「おすしのピクニック」のアニメーションを制作。主な著書にマンガ『マザー・コスモス』『ガール・デバイス』(ともに青林工藝舎)、絵本『うんこめいろ』シリーズ(あかね書房)、絵を担当した児童書『「山田県立山田小学校」シリーズ(あかね書房)がある。

 

杉山実 公式サイト:https://www.minoruland.com

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