12月19日開催、「亜沙バースデーライブ 2020~茜色の語った夢噺~」のオフィシャルライブレポートが到着!

2020/12/28

「岩佐篤樹」

 

亜沙が今年唯一となる単独ライブ『亜沙バースデーライブ 2020~茜色の語った夢噺~』を12月19日、神田明神ホールで開催した。
和楽器バンドのベーシストとしても活躍する亜沙だが、コロナ禍の影響もあり今年で7回目となるバースデーライブは「ファンの皆様に直接エンタテインメントを届けたい」という思いにより有観客での実施を決意。
同時に、有料ストリーミング配信も行われ、会場に足を運ぶことができなかったファンも12月18日に誕生日を迎えたばかりの亜沙をモニターの向こうから祝福することができた。

 

暗転した客席をペンライトの光が灯す中、メンバーがステージに登場すると、そのまま「明正フィロソフィー」からライブがスタート。
ジャジーな曲調に乗せて、艶やかな装いの亜沙がベースを弾きながら落ち着いたトーンで歌い始めると、広末慧(Gt)、横浜利憲(Gt)、優一(Dr)という昨年の『亜沙バースデーライブ 2019~雪蛍~』にも参加したおなじみの面々が安定感のある演奏で曲を盛り上げていく。
間髪入れずに「明正ロマン」へとなだれ込むと、亜沙らしい和洋折衷スタイルで会場を包み込み、観る者を唯一無二の世界へと引きずりこむ。
そして最初のMCで「亜沙バンドのライブはこれが2020年最初で最後、1回でもやれてよかった。今日は身振り手振りで楽しんでいただけたらと思います」と観客に挨拶すると、会場からは亜沙に対して温かい拍手が送られた。

 

「岩佐篤樹」

「浮気者エンドロール」でライブを再開させると、曲の勢いにあわせてバンドの熱量も高まり始め、それに比例するようにペンライトを振る観客の熱気も急上昇。
以降もダークさを伴うミドルチューン「団地の日」、グルーヴィーな「nameless silent」、亜沙のアコースティックギター弾き語りによる「Just close to you」と緩急に富んだ楽曲を連発。
“ソングライター亜沙”の多才さを再確認する絶好な機会になったことだろう。
さらに、この日はYouTubeでも先行公開されていたwacciの「別の人の彼女になったよ」カバーも披露され、自身のオリジナル曲同様に亜沙のシンガーとしての説得力もより増していることに気づかされた。

 

前半パートをしっとりとしたナンバーで締めくくると、亜沙を除くバンドメンバー3人によるインストセッションコーナーに突入。
パワフルなドラムビートに乗せて2人のギタリストが煌びやかなサウンドを奏で続けると、そこに亜沙が加わり、インストセッションからの勢いを引き継ぐようにアップテンポの「色恋」へと続く。
また、ライブ中盤には亜沙とバンドメンバー1人ひとりとじっくりトークをするメンバー紹介コーナーも用意され、ミディアムテンポ中心のこの日のライブ構成と相まって、会場は和やかな空気に包まれた。

 

「平成が終わる日」で亜沙のボーカルをじっくり堪能したあとは、「新宿ソリチュード」で場の空気が再加熱。
かと思えば、アコースティックギターをフィーチャーした「木漏れ日メロウ」では繊細さと豪快さをバンドで表現しつつも、ボーカル面ではファルセットを用いて高低差のあるメロディを亜沙が見事に歌い上げる。

 

ここまではミドルテンポ中心の選曲で進行してきたが、「切望フェイクスター」から突入したライブ後半戦ではライブ感の強い激しい楽曲を連発。
バンドの前のめりな演奏に導かれるように、ペンライトを振る観客の手にも自然と力が入っているのが感じられた。
また、手数の多いバンドのプレイに影響されてか、亜沙のボーカルにも荒々しさが加わっていく。
続く代表曲のひとつ「吉原ラメント」、そして「未来世ライフ」では場内の熱気がさらに高まり、演者と観客がひとつにつながっていくのが肌で感じられた。

 

このままライブはクライマックスに突入するかと思いきや再びMCが始まり、メンバー紹介時に展開したラーメントーク延長戦に突入する。
お気に入りのラーメン屋やラーメンの味について語り尽くしたところで、場の空気を一変させるような「茜色フッテージ」でエネルギッシュにライブ本編を締めくくった。

 

「岩佐篤樹」

アンコールを待つ間には、会場のスクリーンを通じて約3年ぶりとなるオリジナルアルバム『令和イデオロギー』が2021年3月3日に発売されることもアナウンス。
ステージに再登場した亜沙が「今、バシバシ作ってますから!」と力強い言葉を発すると、客席からは温かい拍手が送られた。
そして「(ライブが)終わるのも寂しいですけど、アルバムを楽しみに待っていてくれたらと思います。今年のライブ収めなので、よろしくお願いしますね!」とライブを再開させようとしたところで、バンドメンバーが「Happy Birthday To You」を歌い始め、ケーキを持ったスタッフが登場。
このサプライズに亜沙は「ここで来るとは思わなかった(笑)」と喜びつつ、新たな1年に向けて「ドカーンとヒット曲を出して、もっとみんなをいい景色につれていきたいと思います!」と抱負を口にした。

 

そんなピースフルな空気の中、亜沙はオーディエンスに「黄昏昭和の駅前で」をプレゼント。
さらに「To be continued」で会場のファンと再会を約束し、1年ぶりのライブを完遂した。
何かとネガティブなニュースの多い2020年をポジティブなライブで華やかに締めくくった亜沙。
2021年はニューアルバム『令和イデオロギー』の発売も控えているだけに、より明るい話題で我々をハッピーにさせてくれるはずだ。

 

(取材・文/西廣智一)

 

<セットリスト>
M1. 明正フィロソフィー
M2. 明正ロマン
M3. 浮気者エンドロール
M4. 団地の日
M5. nameless silent
M6. Just close to you
M7. 別の人の彼女になったよ
〜インストコーナー〜
M8. 色恋
M9. 平成が終わる日
M10. 新宿ソリチュード
M11. 木漏れ日メロウ
M12. 切望フェイクスター
M13. 吉原ラメント
M14. 未来世ライフ
M15. 茜色フッテージ
encore
M1. 黄昏昭和の駅前で
M2. To be continued

 

■リリース情報

亜沙/令和イデオロギー
2021年3月3日発売

 

[甲-kinoe-盤]CD+Blu-ray+フォトブック(全48P予定)※上記3点同梱・スリーブケース付

SCCA―00103 ≫PCSC限定 \15,000(本体)+税

<Blu-ray収録内容>:「亜沙バースデーライブ2020~茜色の語った夢噺~」(2020年12月19日@神田明神ホール)全編収録

<購入者特典>
・亜沙オリジナル写ルンです
・アルバム告知ポスター(B2サイズ)
・オンライントークイベント視聴権

 

[乙-kinoto-盤]CD+DVD *デジパック仕様

PCCA.06004 \4,000(本体)+税

DVD収録内容:撮り下ろし企画映像

 

[丙-hinoe-盤]CD Only(ボーナストラック2曲収録予定)

PCCA.06005 \3,000(本体)+税

 

【収録楽曲】
・遊郭跡地 [作詞・作曲:亜沙]
・平成が終わる日 [作詞・作曲:亜沙]
・茜色フッテージ [作詞・作曲:亜沙]
・Just close to you [作詞・作曲:亜沙]
・紡縁 -bouen- [作詞・作曲:亜沙]
・TOKIO [作詞:糸井重里 作曲:加藤邦彦]
他全12曲予定
※順不同、収録内容は変更になる場合がございます。

 

【販売店舗別特典】
・Amazon.co.jpオリジナル特典:「令和イデオロギー」メガジャケ
・TOWER RECORDSオリジナル特典:「令和イデオロギー」クリアポスター
・アニメイトオリジナル特典:「令和イデオロギー」アナザージャケット  

 

■■亜沙オフィシャルHP:https://bassasa.com/
■■Twitter:https://twitter.com/bass_asa
■■Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/asaofficialghannel

 

■■亜沙プロフィール
ベーシスト、シンガーソングライターとして幅広く活動を行うアーティスト。
ロック、歌謡曲をベースとしたどこか懐かしく切ないメロディ、歌詞で支持を集める。
動画共有サイトではVOCALOIDやUTAUなどを使い楽曲制作を行うボカロPとしても活動。
2012年に発表した代表曲「吉原ラメント」は様々なアーティストがカバー、また 小説化や、楽曲の世界観を元に歌舞伎が制作される等二次創作の広がりを見せている。
2014年和楽器バンドのベーシストとしてメジャーデビュー。
海外からも高い評価を受け、日本国内では2018年に横浜アリーナワンマンライブも成功させた。

PONY CANYON公式ツイッターでは
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