MENU

News Ticker

遠藤ゆりか、ベストアルバムへの思いを綴ったラストインタビュー公開


芸能活動からの引退を発表した遠藤ゆりか。そのファイナルライブが6月1日、東京・マイナビBLITZ赤坂にて開催されるが、この度、その遠藤ゆりかへのインタビューが到着した。

ファイナルライブ前にリリースされた集大成となるベストアルバム「Emotional Daybreak」で彼女が伝えたかったこととは? インタビュアーはデビューシングルでもオフィシャルライナーを手掛けた音楽評論家・冨田明宏氏。ベストアルバムへの思いを綴った遠藤ゆりかのラストインタビューを、ぜひ一読してみてほしい。

 


 

――「Emotional Daybreak」もリリースされ、あとはファイナルライブを残すのみとなりました。今の心境は?

遠藤ゆりか 一言で表すのは、なかなか難しいですね。去年の12月17日に引退を発表してから今日まで、関わらせて頂いていたコンテンツの卒業やバトンタッチを幾つも経験してきて、どれも名残惜しくもあり、寂しくもあり・・・・・でも気持ち自体はとっても前向きで、“やりきっている” というのが実感としては強くあって。もちろん、引退を発表するまでに何度も話し合いをしたので、発表をするタイミングですでに心の整理はついていたし、覚悟も固めてはいました。一つひとつの作品と真剣に向き合い、お別れするタイミングまで“やりきった”という思いもありますので、今までの感謝の気持ちを込めて笑顔でお別れができていますね。

 

――ファイナルアルバム「Emotional Daybreak」であらためてご自身の音楽活動を振り返ることができたと思います。どんな音楽活動だったと言えそうですか?

遠藤 その時、その瞬間でやれることは全部やってきたなって。曲によってコンセプトはさまざまなのですが、すべてにおいて手を抜いたことは一度もなかったなって胸を張れます。あとは、やっぱり “感謝” ですね。あらためて、アニメやゲームなどのタイアップとして、これだけの作品でテーマソングを私に任せてくださっていたんだということに、心から感謝したいなと思いました。その時、その瞬間はとにかく一生懸命作品に寄り添うことを考えて歌ってきたので、こうやってアルバムとして聴くとそれぞれの曲に違った声色や表現が詰まっていることにも意味があるし、手を抜かずに取り組んできて本当に良かったなって思ったんです。

 

――今回は曲順もすべてご自身で決めたんですよね?

遠藤 そうですね。多彩なジャンルの曲が詰まったアルバムになるので、単純に発表した時系列順に曲を並べるのではなく、できるだけ一枚の作品として “意味” や “流れ” を感じていただけるような作品にしたくて。そういう発想に至ったのは、私のDJとしての活動があったからだと思っています。DJは常に与えられた持ち時間で “意味” や “流れ” を考えてセットリストを作るので。〈遠藤ゆりかが作った遠藤ゆりかのプレイリスト〉みたいな感じですね(笑)。

 

――遠藤さんが最後の作品である「Emotional Daybreak」で伝えたかったことって、どんなことですか?

遠藤 まず「Emotional Daybreak」というタイトルに込めたことなのですが・・・・・引退の日までにシングルベストとしてアルバムをリリースすること、そしてファイナルライブを開催することが決まって、アルバムのための新曲を制作することも決まったんです。まず「その新曲は私に作詞させてください」とお願いをしました。そして「アルバムタイトル、アルバム表題曲、ライブタイトルすべてを同じにしたいんです」とお伝えしたんです。音楽って、聴いていたときの情景や心境が思い出されることってよくあるなと私は思っていて。だから最後に制作する新曲は、聴くたびに私のファイナルライブの情景や心境が思い出される曲にしたいなと思ったんです。そこでまず、タイトルから考えました。今までのお仕事のことや自分が大切にしてきたことなど、いろいろなことを考えた結果もともと好きな言葉だった “Emotional” が浮かんできたんです。そして今の状況や言葉の響き、ファンのみなさんに与えたい情景などを考えて、夜明けという意味の “Daybreak” を合わせました。だからアルバムの曲順も “夜明けへと至る時間の流れ” を感じてもらえるようにしたいと思ったんです。「knight-night.(Alubm ver.)」で夜に眠るところから始まって、いろいろな楽曲たちとの思い出を辿りながら、最後に「Emotional Daybreak」で夜が明けていく・・・・・という感じで。

 

――ご自身で作詞されたラストナンバー「Emotional Daybreak」は、壮大で力強くて、葛藤についても決意についても歌っているけど、やっぱりどこか切なさがあって。これまでの活動の中でもっともメッセージ性の強い楽曲ですね。

遠藤 ありがとうございます。自分で作詞した曲だと「knight-night.」があるのですが、この曲は誰かに寄り添って「大丈夫だよ」と言ってあげるような曲が歌いたいと思って書いた曲だったんです。だからみんなに対してそばに寄り添う楽曲はすでにあるので、本当に今の私のありのままの気持ちや、みなさんに対する思いとか、今まで歩んできたこととか、いろいろなものを振り返って、思い返して、考えて・・・・・。引退のことも、自分で決めたこととはいえ、やっぱり人間なので複雑な思いもあって(苦笑)。そういうことも全部、音楽にしてしまおうと思って作ったのが「Emotional Daybreak」です。とにかく一言では言い表せないような、さまざまな感情が内包された曲を目指して作りました。

 

――どのように制作していったのですか?

遠藤 先にタイトルが決まった状態からの制作だったので、「“Emotional”というからにはエモくなきゃいけない!」と思って。作編曲は昔から大好きな作曲家さんであるゆよゆっぺさんにお願いしたんですけど、タイトルが決まった段階で「このイメージを形にできるのはゆよゆっぺさんしかいない」と思っていました。そして「〈感情的な夜明け〉というタイトルの通り、真っ暗な空に日が差してきて、青や紫やオレンジや白い光が混ざっていく・・・・・そんな情景が、今の私の気持ちにピッタリだと思ったんです」とお伝えをしたんです。そうしたら「じゃあ、今からプリプロ(※プリプリダクション。本レコーディングの前に楽曲の方向性を確認するために行う仮レコーディング)しよう」と言ってくださって。ゆよゆっぺさんとスタッフのみなさんとスタジオに入って、1時間くらいかけて楽曲の土台を作り上げていったんです。「エモさを表現するには?」という話をしたら「シンガロングはどうかな?」ということになってみんなで合唱できるパートができていったり、本当にその場でギターを弾き語りしてもらいながら作ったのですが、こんな作り方はじめてで。歌詞はアレンジがしっかりと見えたデモを頂いてから書いていきました。

 

――デモを聴いて、最初に浮かんだ言葉はなんでした?

遠藤 光です。包まれるような光ではなくて、細い線のような、一筋の光のイメージがイントロから感じたので。

 

――サウンドも歌詞も、本当に映像的ですよね。まさにアルバム・ジャケットのような世界観が曲からあふれていて。

遠藤 ありがとうございます。〈ちょっと寂しいけど、ちゃんと前向き〉みたいなイメージというか・・・・・歌録りはまだの状態で、でも曲がほぼ仕上がってからジャケット撮影だったんですけど、有り難いことに完璧な快晴で。本当に綺麗な夜明けが撮影できましたね。その時見た景色のように、「Emotional Daybreak」も1番ではまだ薄暗い世界だけど、段々夜が明けてきて、最後には光が差してくる。ブックレットの写真の配置も、私の意見をお伝えして決めたんです。ラストナンバーの「Emotional Daybreak」は、絶対にこの写真に歌詞を載せたいって思って選んで。そして歌詞の最後のページをめくったあとは、この写真を見て欲しい・・・・・とか、隅々までこだわらせていただききました。

 

≫次のページ:遠藤ゆりかがベストアルバムで残そうとしたこととは・・・

PONY CANYON公式ツイッターでは
""の新着記事をお知らせしています!
関連キーワード



MENU

TOP