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映画賞を席巻「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」石井裕也監督インタビュー

(C) 2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

石井裕也監督の最新作「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の勢いが止まらない。昨年の「第30回東京国際映画祭」で主演・石橋静河が東京ジェムストーン賞を受賞したことを皮切りに、国内でもっとも歴史ある映画賞である「第91回キネマ旬報ベスト・テン」では日本映画ベスト・テン第1位、新人女優賞に石橋静河、脚本賞に石井裕也が輝くなど、まさしく数々の映画賞を席巻している。

 

作品内で描かれているのは東京の片隅に生きる若者たちのリアルな日常や社会問題だが、そのテーマが国内外にしっかりと届いているのはなぜか。2018年に入ってもなお、映画ファンの熱視線が止まらない「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」について、石井監督に話を聞いた。

 


 

──本作は国内外の映画祭でいろんな賞を受賞され、高い評価を受けていますが、そのご感想も聞かせてください。

石井 映画には100万~200万人が楽しめる映画もあれば、そうでない小さな映画もあります。僕はいろんな映画があっていいと思っています。今回はたとえ狭くても、深く届けられる映画を目指しました。映画祭や劇場での反応を見る限り、ある程度間違っていなかったという手応えを得られましたから、やはり、やる必要があった映画、撮らなければならなかった映画、傲慢かもしれないけどそういう映画だったと思います。

 

──東京の片隅に生きる若者たちのリアルな日常を軸に、日雇い労働者の保険問題や老人の孤独死など、社会問題も入れ込んだ脚本になっていました。

石井 個人的にずっと興味があり、いつかやりたいと思っていた題材を取り入れました。新聞などで目にして興味を持ったもの、心のどこかに残っていたものが、最果さんの詩を読んだことで引っ張り出されたんだと思います。

 

──たとえば熱中症で孤独死した老人の内臓が40度くらいあったといった台詞がかなりリアルで衝撃的でした。ああいうネタは取材などで集められたのでしょうか?

石井 あの話は確か新聞の片隅にあったもので、大々的な報道はされなくてすぐに忘れられていったような出来事だったと思いますが、僕にとってはすごくショッキングな内容でした。自分の家の隣でそういうことが起きている可能性があるわけですから。

 

──4度目のタッグとなる池松壮亮さんについて「才能があるから大変そう」とおっしゃられていました。その真意について聞かせてください。

石井 一般論ですが、あそこまで突出した才能のある人は理解されないことが多いという意味です。何かが突出していると、生きづらいはずなんです。突出している分、何かが凹んでいるわけですし。仕事をする上でも、通常は「はいはい」と言われた通りに粛々とやってくれる人間の方が好まれる傾向にあると思います。でも彼は強い意志と複眼的な視野を持っています。そういう人は、概ね生きづらさを感じているというか、大変な思いをしているんじゃないでしょうか。確かそういうニュアンスで言ったと思います。

 

 

──石橋静河さんをヒロインに抜擢した理由を聞かせてください。

石井 誰も見たことがない人にしたかったんです。なぜなら誰も見たことがない人が演じることで、誰もが自分を重ね合わせられるような映画になると思ったからです。また、ヒロインに決める前にお会いした時、何もわからないただの新人でしたが、肝っ玉だけはすわっている人だという印象を受けました。もしかしたら究極の鈍感じゃないのかと思えるくらいに動じないし、何も反応しない。閉ざしている感じもあって、それが今回のヒロインとしてそのまま使えるなと思いました。

 

──初めて本作を観る人に向けてメッセージをお願いいたします。

石井 今は自由に自分の感性や経験、価値観みたいなものを駆使して作品を観ることがどんどん難しくなってきています。でも、そういう機会は間違いなく価値があるものだと思います。今回は「詩のような映画」を作ったつもりなので、そういう自由な見方をしていただけるとうれしいです。たとえ観て小難しいとか、理解できないと思ったりしても、そういうものにも価値があるんじゃないかと思います。

 


 

本作は、2017年5月の劇場公開後の時点で大きな注目と反響を集め、実にさまざまな意見・評価が飛び交った稀有な作品だ。日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ数多くの賞に輝いた「舟を編む」の人気監督・石井裕也が脚本と監督を務めた最新作という意味でも映画ファンの話題の的だったが、邦画にありがちな作品完成度の賛否両論フィーバーではなく、死の予感ばかりが満ちている息苦しい現代の東京を舞台に、自分たちの居場所を見失った男女のリアルすぎる日常や人生、何気ない会話、その存在自体に多くの観客たちが自分自身を投影して想いを発したからだろう。やがてふたりが見つける優しい希望も観る者の共感を大いに呼び、それこそ最高密度の恋愛映画でありながらも、まったく新しい風景で切り取られた “それぞれの東京” を目の当たりにして、感情が揺り動かされる。
石井監督いわく「この時代に生きる人々の『気分』が色濃く表われた恋愛映画」である本作は、この先観直すたびにまったく違う表情をみせるだろう。石井監督最高傑作とも評される「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、折に触れて観返したい作品だ。

 

 

 

■キャンペーン情報
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」期待&感想 投稿キャンペーン

 

■リリース情報
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
2017年11月15日発売 ※レンタル同時リリース

●Blu-ray【特別版】(本編Blu-ray+特典DVD)
PCXP-50534 ¥6,200+税
●DVD【特別版】(本編DVD+特典DVD)
PCBP-53675 ¥5,200+税
●DVD (本編DVD)
PCBP-53676 ¥3,800+税

 

■関連サイト
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」 Blu-ray・DVD商品サイト
http://yozora-movie.ponycanyon.co.jp
「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」公式サイト
http://www.yozora-movie.com/

 

(C) 2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

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