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sébuhiroko、東阪ワンマンライブ開催「日本のオルタナクィーンになりたい」

Photo by Makoto Ebi
2017.2.15 at Blue Note Tokyo

sébuhirokoの約1年2ヶ月ぶりとなるワンマンライブ「sébuhiroko “wunderbar !” project ~L/GB release tour~」が、2月8日に大阪・billboard LIVE osaka、2月15日に東京・BLUE NOTE TOKYOにて、両日ともに1stステージ・2ndステージの2公演づつ計4公演が開催された。

 

“wunderbar !” projectと銘打った今回の出演メンバーには、村田シゲ(ex.口ロロ)、常田大希(ex.PERIMETRON / Srv.Vinci)、吉田匡、吉田悠(共にOpne Reel Ensemble)が参戦し、sébuhiroko含む5名全員が鍵盤という異色の編成に。また、sébuhirokoがライブをする際の編成の一つ、メタ地獄トリオ(sébuhiroko、BOBO、村田シゲ)でも共演しているドラマー・BOBOが数曲参戦することも事前発表され、そのライブ内容にも注目が集まっていた。

 

15日のBLUE NOTE TOKYO、満員の会場は青い光に照らされ、映画「グラン・ブルー」(Le Grand Bleu)の音楽をバックにメンバーがステージに登場。sébuhiroko本人も大ファンというレフン監督「ネオンデーモン」を彷彿とさせる雰囲気の中、ディープブルーのロングドレスに身を包んだsébuhirokoが中央に立つと、シンセドラムのキックが鳴り響く。MPCを使い常田大希が手打ちでドラムを刻むところに、やさしく、語りかけるようなsébuhirokoのボーカルが乗ってくる。1曲目は「April 11」で幕を開け、ブルーに彩られた会場をやさしく静かに満たしていくように音楽が広がっていく。

 

Photo by Makoto Ebi
2017.2.15 at Blue Note Tokyo

続く「Too Far」では伸びやかに、「Us」では敢えて淡々と歌うなど、sébuhirokoによるボーカルの幅広さも垣間見えるステージだ。今回の5人全員鍵盤の編成では、CDに収録されている音源をほぼ生演奏で再現ということでも注目を集めていたが、きちんと再現しながらもライブならではのグルーブがそれぞれ加えられており、「Lost Highway」では村田シゲと吉田匡の2名によるツインベースでうねるラインと、吉田悠によるシンセサウンドの正確な支え、常田大希による手打ちで繰り出すサンプリングサウンドが色を添え、CDでの音源よりもさらに激しく、ダークでダンサブルな音楽が展開されていく。よりダークに、より激しく。sébuhirokoが今回のライブで実現したかった世界観が、ここに集約されているようにも感じられた。

 

また、ゲストドラマーBOBOを迎え、カバー楽曲も数曲演奏。ZAZEN BOYSのカバーとなる「Honnoji」は、sébuhiroko・村田シゲ・BOBOによるトリオ編成 “メタ地獄トリオ” で過去のライブでも披露している楽曲だが、今回のステージでは、ここに吉田匡も加わったツインベースと、常田大希によるエレキギターが重なる。生演奏の張り詰めた緊張感がさらなる迫力を生み、タイトなリズムと息のピッタリ合った演奏で、集まった観客を圧倒していた。
その後のカバーでは、Tanz-Metall(タンツメタル)と呼ばれるドイツのインダストリアルメタルバンド・RAMMSTEIN(ラムシュタイン)の「Mein Land」を演奏。左手でキーボードを弾きながら拡声器でドイツ語の歌詞を歌い叫ぶsébuhiroko。途中拡声器を放り出しピアノを乱れ弾きするなど、演奏でも歌声でもオルタナティブな魅力を全開にし、観客を魅了していた。

 

Photo by Makoto Ebi
2017.2.15 at Blue Note Tokyo

続くsébuhirokoによるソロコーナーではエレキギターを抱え、気だるく弾き語る。CDの音源ではCrypt Cityを迎えオルタナティブ・バンド・サウンドで展開していた「Night Walk」をコートニー・ラブのような危うく妖艶な雰囲気でしっとりと聴かせる。
その後は一転、一人キーボードへ真っ直ぐ向き合い、怒涛のピアノインストゥルメンタル演奏へ突入。止まることなく右に左に鍵盤の上をなめらかに指が這い、力強く流れるようなピアノが繰り広げられる。天井を仰ぎ見ながら、笑顔を浮かべたかと思えば時折苦しげな表情を浮かべたりと、感情のすべてを開放してピアノに向き合っているかのような、ピアノと一体化した演奏に、観客も息を呑んで見惚れていた。

 

sébuhirokoの超絶技巧を余すことなく見せつけたこの演奏が終わると、「ここは唯一疲れるところなんですけど」とはにかみながら気さくなキャラクターでMCを始める。集まった観客や会場のスタッフなどに感謝を述べた後は、「もっといい曲を書きたいし、もっとライブをしていきたい」と今後の抱負も伝えながら、「相当ニッチだとは思うんですけど、日本のオルタナクイーンになりたい(笑)」と発言し、会場を沸かせていた。

 

阿部芙蓉美作詞・作曲による楽曲を大胆にピアノ弾き語りアレンジした「Honeymoon」や続く「November」では、やさしくゆっくりとピアノを奏でながら歌うなど、ロックなだけではない、sébuhirokoのあたたかい魅力も伝わってくる。「お客さんや応援してくれるファンの存在がエネルギーになっています。本当に色んな人の助けがあって今日のライブができました。今日は本当に有難うございました!」とあらためて感謝の言葉を伝えると、約10分にわたる大作、ラストの「Long Goodbye」へ。sébuhirokoによるピアノのアルペジオと囁くようなフランス語・日本語を織り交ぜた歌に合わせて、徐々に打ち寄せる波のように、シンセやベース、ドラム、ギターの音が少しずつ重なっていく。
5人全員鍵盤生演奏に、ダブルベースのバンド編成、超絶技巧のピアノソロに至るまで、sébuhirokoの多彩過ぎる魅力が濃密に詰まった久々のワンマンライブは、約1時間20分で大盛況のうちに幕を閉じた。

 

photo by Kenju Uyama
2017.2.8 at Billboard Live OSAKA

 

 

 

■リリース情報
2nd album 「L/GB」
2016年11月23日(水)発売
sebu_lgb_cover_fix
PCCA.04454 ¥2,315+税
<収録曲>

 

■リリース情報
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」オリジナル・サウンドトラック Vol.2
2017年2月22日発売

PCCR.00651 ¥3,000+税
<収録曲>

 

■関連サイト
sébuhiroko official HP
http://sebuhiroko.com
Twitter/Instagram:@sebuhiroko

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